
チームの方向性ってどうやって決めたらいいんだろう?
毎年、ありきたりな目標になっている気がするんだよなぁ…。
こんな悩みにお答えします。
こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!
あなたのチームには、目標がありますか?
目標がないチームの方が珍しいと思いますが、その目標が機能しているかと言われたらどうでしょう?
毎年、月並みな表現で、結局、形だけになってしまうケースも多いのでは?
今回は、そんな状況を改善するために、「チーム理念」を作ることを提案します。
「チーム理念」とは、チームのあり方、目的を表したものです。
よくある目標とは違い、日々意識することで、チームとして、色が出てきます。
マンネリ化したチームの目標設定を、意味のあるものに変えられるかもしれません。
・「理念」を使う理由
・「理念」を作る際の注意点
実際に、大学4回生の時に、チーム理念作りを経験。
理念を意識した、チーム作りの流れも一通り、経験しました。
【理念の使い方】なぜ、理念を作るのか

まず、なぜ、目標ではなく、理念の設定を勧めるのか、を説明していきます。
目標も、その後に設定するのですが、理念があることで、目標の見え方も変わってきます。
理念で、行動の基礎が決まる
理念とは、チームの存在意義(目的)や、チームの一員としての行動規範を設定するものです。
難しいので、かみ砕くと、
チームとしてどうあるべきか、どう外に対して貢献していくか、そのために、どんな行動をしていけばいいのか、などです。
会社の経営には、この「理念」がよく使われます。
会社は、もともと、お客さんや、社会への貢献を目指しているので、イメージしやすいです。
野球部も、他者に貢献し、応援される組織でありたい
でも、野球部で「理念」を作っているところは稀でしょう。
目標やスローガンは、大きく貼ってあるのを、よく見ますが。
これは、少し、もったいないことだと思います。
野球には、見ている人を感動させたり、楽しませたり、元気づけたりできる、そんな力があります。
プロ野球を、本気で応援したり、高校野球を見て、涙する人がいたり。
野球をすることで、応援してくれる人を中心に、貢献、影響を与えられるのです。
こんな素敵なことはないと思います。
見ている人に、心から応援してもらえるような、
そして、その人たちに、精一杯のプレーで応える、感動を与える。
こんな意識で野球が出来たら、確実にいいチームになります。
これを目指すために、「目標」や「スローガン」ではなく、「理念」も設定することをオススメしています。
【理念の使い方】 理念の作り方

ここからは、実際に理念を作るときに、大切にすべきことを書いていきます。
もし、チームで「理念」を持つことに対して、興味を持っていただけたら、読み進めてみてください。
僕が、理念作りに関わったときは、かなり難しい点があったので、それを中心に書いていきます。
理念≠スローガン
まず、「理念」と「スローガン」の違いが、特に学生には、わかりにくいです。
理念に触れたことがないと、どうしても、スローガン寄りになりがちです。
「理念」とは、先に書いた通り、チームの存在意義(目的)や、行動規範、他者への貢献の仕方を表したものです。
「理念」に沿って行動すれば、チームにとってふさわしく、他者への貢献につながるような行動ができる、
と言った感じのもの。
対して、スローガンは、チームの理念や、目的を簡単に表したもののことを言います。
つまり、スローガンの方が、理念より、低次というか、もっと具体的な感じ。
理念にもとづいて、スローガンがあります。
こちらのリンクのピラミッド型を見てもらえると、イメージしやすいかと。
ここの違いが、学生には理解しにくく、つい、理念のつもりで、スローガンを作ってしまいがちです。
僕らも、4回生になったとき、それまであった理念を変えようとしましたが、監督に提出するたびに、「それは、スローガンだから」と却下されていました。
その時出していた案には、「勝ちにこだわる」のような、言葉が入っており、それがふさわしくなかったのです。
「勝ちにこだわる」を理念に入れてしまうと、「じゃあ、勝つためなら、なんでもOKか」となりかねません。
そうなると、応援されるチームから遠ざかってしまう可能性があるのです。
サイン盗みや、ラフプレーも理念に沿った行動の中に入りかねないので。
当時は、なかなか、腑に落ちなかったですが、とりあえず、それまでの理念よりいいものは思いつかなかったので、
「野球を愛し、全力プレーで人々の心をつかむ」
を理念とし、
「勝利への執念」
をスローガンにしました。
これなら、理念に沿ったうえで、僕らが目指したかった、価値にこだわる姿勢も、目指すことができます。
理念を作る際には、「これに沿いさえすれば、応援されるチーム、貢献できるチームになる」という形を目指してみてください。
大人に確認してもらう
理念を作る際は、必ず、大人にちょこちょこ確認してもらった方がいいです。
上に書いたように、学生だけだと、理念になっていない可能性があります。
これは、ある程度仕方ないと、僕は思います。
正直、結構、難しいです。
しかし、大人の人は、会社に勤めたりする中で、理念とはどんなものかをわかっている人が多いです。
多分、学生のあなたも、大人になれば自然にわかるようになるのでしょう。
でも、今は、どうしても、触れる機会がなく、わかりづらいので、逐一、指導者など、大人に確認してもらうことで、進めやすくなると思います。
とにかく、練りに練る
あとは、とにかく練りに練ってください。
言葉の表現すべてにまで気を配って、完璧な理念に仕上げましょう。
「これに沿ってさえいれば、理想のチームになれる」ような。
先ほどの、「野球を愛し、全力プレーで人々の心をつかむ」は、僕らの1つ上の代が作ったものでした。
これが、相当に練られており、変えるところが見つからず、引き続き、使っていくことになります。
思えば、理念はそんなにコロコロ変えるべきものでもないのですが。
「自分の代の色を出したい」という潜在的な気持ちは、スローガンの方で表現されることになりました。
今年の代も、理念はそのままで、スローガンだけ変えていたと思います。
長い時間をかけていいし、かけるべきだと思います。
色んな人と、「これでもか」というくらい、練りに練ってください。
そうすれば、チームに未来永劫、受け継がれる、すばらしい理念が出来上がるでしょう。
【野球部的、「理念」の使い方】 まとめ

目標やスローガンの上に、理念があると、チームの質が変わります。
ただ、勝ちを目指すのと、誰かへの貢献を目的とした野球では、行動の質が変わってきます。
たくさんの人に応援されて、その人たちを野球で喜ばせられる、
そんなチームになれたらステキですね。
(2020/4/6) 理念についての記事をリライト?新しく書きました。
もう一度、理念とは何か、を考え、理念の作り方まで、詳しく書いています。
合わせてどうぞ。
本当のチーム理念の作り方【want+自分軸+他人軸 の3要素で考える】
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
理念を作る、浸透させるためのミーティングについて
「ミーティングって意味ある?」とか言ってるうちは絶対伸びない
チーム力は「理念」を浸透させて意思統一をすることで上がります
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