
「理念」って、何?
チームの理念を作るとしたら、どうしたらいいの?
こんな疑問にお答えします。
こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!
先日、こんな記事を書きました。
チーム理念についての記事でしたが、僕の理解が甘かったこともあり、何となく伝わりにくい感じになってしまいました。
なので、今回、リライトというか、似たようなテーマで、この記事を公開します。
(前の記事は、一応消さないつもりです)
前回あまり具体的にできなかった、理念の作り方の部分。
そして、「理念とは何か」というところも、改めて掘り下げます。
今回は、実際に、僕の大学のチームの理念、
「野球を愛し、全力プレーで人々の心をつかむ」
を、作った代(1つ上)の方に、当時、理念を作ったときのノートを見せてもらい、それをもとに書いています。
実際に、僕は上の理念を作ることには、参加していなかったので、見落としていたところがたくさんありました。
(自分たちの代で、作ろうとはしましたが、越えるクオリティのものができず)
今回の記事では、チーム理念の作り方を、具体的に学ぶことができます。
プロセスがわかるので、それに沿えば、だれでも実践できると思います。
・ 理念とは?
・ 理念の作り方
実際に、理念を作った当時の記録を参考にしています。
理念とは?

まず、「理念とは何か」というところを、もう一度考えます。
理念とは、
ルールとして、やろうと決めた「想い」
です。
この「想い」を、チームの中、チームの外に広げていきます。
自分たちは、チームとして、こうあろう。
学校に対してはこういう存在であろう。
地域に対してはこういう存在であろう。
などの「想い」をすべて凝縮したものが理念です。
また、この「想い」は、「want(自分たちが主体的にやりたいと思う)、自分軸、他者軸」を前提として考えます。
やらされていたり、自分だけ、他人だけを考えた理念では不十分です。
すべてをカバーした理念にするため、この3要素は必須となります。
結果、チームの存在意義や、行動の規範など、すべてを含むことになります。
理念の作り方とは?

理念とは何か、を理解したら、
いよいよ、理念の作り方についてです。
理念の作成は、3つのステップを踏む形で行われます。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
僕らの理念、「野球を愛し、全力プレーで人々の心をつかむ」、ができるまでのレシピです。
【STEP1】 それぞれの目線にとって、あるべきチームの姿を、細かく考える
【STEP2】 「○○目線」に対して、出てきた要素を統合した言葉を作る
【STEP3】 STEP2でまとめたものを、一つの文にする
【STEP1】 それぞれの目線にとって、あるべきチームの姿を、細かく考える
まず、それぞれの目線にとって、あるべきチームの姿を、細かく考えます。
「この目線からだったら、こんなチームが魅力的、こうあったら応援したいと思う」というものを考えるのです。
具体的には、
「自分目線」
→自分からしたら、強い、楽しい、主体性がある チームだったら最高!
「学校目線」
→学校からしたら、活躍して、模範になって、メディアなどで名前が広まる チームだったら最高!
のような感じです。
ここでは、最初に挙げた、自分軸、他人軸、両方をもれなく考えることに注意します。
自分にとってだけでなく、他人にとっても、どういうチームでありたいのか。ということです。
参考までに、僕らの理念がつくられた当時、実際に出された、「〇○目線」の考えはこちら。
1. 自分目線 →強い、楽しい、主体性
2. チーム目線 →強い、みんなでつくる
3.指導者目線 →強い、素直、楽しい
4.学校目線 →活躍、模範、メディア、名前が売れる
5.観客目線 →ワクワク、すがすがしい
6.保護者目線 →勝つ、礼儀、健康、元気
7.他人目線 →やさしい、マナー、礼儀
8.地域目線 →活躍、マナー
9.SNS目線 →活躍
10.関係者目線 →マナー、礼儀、がむしゃら、一生懸命
11.OB目線 →勝つ、成長がみられる、礼儀
【STEP2】 「○○目線」に対して、出てきた要素を統合した言葉を作る
STEP2は、字面を見ると難しそうですが、
○○目線で、出てきた要素(活躍、礼儀など)を、一つの言葉にまとめていく、ことをします。
例えば、
「素直」、「模範」、「礼儀」、「マナー」は、まとめて、
「人間力に優れる」と、統合することができます。
こんな言葉を、出てきた要素を広くカバーした形で、3つくらい作れるとgood。
また、「○○目線」の統合も同時に行います。
例えば、
「チーム」と「個人」は、僕たち選手そのものなので、「自分たち目線」
「指導者」、「保護者」、「関係者」などは、自分たちを応援してくれる存在なので、「応援者目線」
など。
そして、統合した、それぞれの目線で、統合した要素を使いながら、あるべきチームの姿をまとめると、
・ 自分たち目線(自分、チーム)
→自己犠牲を払えるチームを作る!
・ 応援者目線(指導者、保護者、関係者、OBなど)
→全力でプレーするチームを目指す!
・ 第三者目線(地域、観客、学校など)
→応援したくなるようなチームを作る!
自分、他人、いろんなところを網羅した形で、目指すチーム像が固まり始めました。
ここまでくれば、完成まであと少し!
【STEP3】 STEP2でまとめたものを、一つの文にする
最後は、STEP2でまとめた、チーム像を、一つの文にまとめていきます。
それぞれの「想い」を壊さず、つなげられるように、表現を考えます。
ムダはすべて省き、必要な言葉だけで構成するようにします。
今回の例では、
自己犠牲が払える → 野球、チームを愛している
全力プレー →そのままでOK
応援したくなる →人々の心をつかむ(第三者を意識し、頭に「人々」とつける)
となり、これらを組み合わせた結果、
「野球を愛し、全力プレーで人々の心をつかむ」
が完成!
STEP1で、細かく、それぞれの目線にとって、あるべきチームの姿を考え、
STEP2で、それらを統合、要素を広くカバーできる表現を探し、
STEP3で、一つの文にまとめる。
自分と、他者、関わる全ての人にとって、価値のあるチームでありたいという「想い」が形になったのです。
これは簡単に代替の案が出ないわけです。
これだけ練り切られていたのですから。
実際には、こんな形で、理念は作られていたのです。
【本当のチーム理念の作り方とは?】 まとめ

今回は、理念の作り方をまとめてきました。
作り方について、知ってほしいという目的で書いていたこの記事ですが、
書いているうちに、理念の意味について、チームとして活動する意味について、再度、考えさせられました。
チームとして、自分たちだけでなく、関わるすべての人にとって有益な存在であれるし、ありたいということ。
それを目指す「想い」を形にしたものが理念。
と解釈。
ぜひ、あなたのチームでも、今回の記事を参考にして、
チームは、自分から見て、他者から見て、どんな存在でありたいのか、改めて考えてみてはいかがでしょうか。
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
コメント
[…] 本当の理念の作り方【want+自分軸+他人軸 の3要素で考える】 […]