「全力で走れ!」ってどこまでやれば全力なの?
そもそも全力でやる意味って何?
こんな疑問にお答えします。
こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!
今回は「全力」の意味について。
全力の意味というと、
・ 全力という言葉、状態の意味
・ 全力でやることの意味 (なぜ全力でやらないといけないのか)
があると思いますが、この記事では、どちらも解説します。
今回はこちらの本から引用をさせていただいています。
著者の白井さんは、ファイターズのコーチとして、低迷していたチーム状態を復活させた、チーム力向上請負人のような方。
いい選手を集めたり、技術だけにフォーカスすることはせず、チームとして戦う力、チームとしての強さを高め、優勝へ導いた方です。
全力の意味が理解できなければ、チームにとっても悪影響、自分にとってもいいことはありません。
チームから言われていることでも、自分で主体的に取り組めば、質が変わります。
この記事で、「全力」について、改めて考えてみて下さい。
「全力」の意味
まず、「全力」という言葉、状態の意味についてです。
辞書的には、
・ 出せる限りの力
だそうです。
まぁ、そうですよね。
でも、これだと抽象的で、行動につながりにくいです。
ここで、先ほどの書籍から、「全力」の意味について引用。
「何がなんでもセーフにしてやろう」「ちょっとした相手のミスにつけ込んで大きく流れを変えてやろう」という思いがこもっていなければ、ただ全速力で走っても全力のプレーにはならない。つねに気持ちの乗ったフルパワーのプレーをするためには、試合前からあらゆる準備をしておかなければならない。身体だけではなく、頭、心、準備すべてを含めて全力と言うのだ。
『北海道日本ハムファイターズ流 一流の組織であり続ける3つの原則』 白井一幸 アチーブメント出版
こちらの「全力」は、ものすごくわかりやすいです。
何をすればいいのかが明確になっていると思います。
まとめると、「全力」とは、
・ 一生懸命で
・ 自分の想いが乗って
・ 身体、頭、準備すべてをこれ以上ないくらいやる
ということではないでしょうか。
一生懸命
まず、一生懸命やるのは大前提です。
「手を抜いている」「本当はもっとできる」という自覚がある時点で、それは全力ではありません。
一般的に言われる「全力」は、このレベルまででしょう。
とりあえず、一生懸命やっていおけば、OKになるチームが多いと思います。
しかし、これを大前提として、あとの2つを意識すれば、最上級にレベルの高い「全力」ができるようになります。
自分の想いを乗せる
白井さんの本には「思い」となっていましたが、僕は今回、「想い」の表現を使いたかったので、こっちにしています。
一生懸命の上に、自分の想いを乗せると、全力のレベルは上がります。
先ほど引用した、「絶対セーフにしてやろう」などですね。
ここで注意したいのは、この「想い」は、自分の中から出るものではないといけない、という点です。
「全力でやらないと怒られるから」は「想い」ではありません。
「人から言われたからやる」のは、想いが乗ったプレーではありません。
「俺の全力で、相手にプレッシャーをかけてやるんだ!」
「応援してくれる人に最高のプレーを見せる!」
このような、自分なりの目的、意味を乗せることが、「想いを乗せる」ことなのです。
身体、頭、準備をこれ以上ないくらいやる
最後に、身体、頭、準備をこれ以上ないくらいやって、真の全力プレーの完成です。
ただ一生懸命走るだけではもったいない。
状況確認、相手の雰囲気を感じ取る、「アタマ」は使えているか。
身体と、頭を目いっぱい使うための「準備」はできたか。
そこまで、伸びしろがあります。
ただ、その場限り、塁間をダッシュするのではありません。
その27.4メートルを、一番速く走るための準備まで含めて、全力なのです。
身体と頭、全部使って、自分の想いを乗せて、それまでの最善の準備があっての一生懸命なプレーが、真の全力プレー。
「全力」の意味だと思うのです。
「全力でやる」ことの意味
次に、「全力でやる」ことの意味を考えてみます。
「全力」がどんなものかはわかったけど、なぜ、全力でやるべきなのか。
という話です。
・ 運を呼び込む
・ ミスに対する、自分、周りの反応が変わる
・ 「やる」と決めたことをやる力がつく
・ 見ていておもしろい、応援したくなる
・ 後悔がなくなり、結果に責任が持てる
運を呼び込む
しかし、たとえ凡打だったとしても、100パーセントアウトになるとはかぎりません。相手の守備が捕球し損ねるかもしれない、送球が乱れるかもしれない。1プレー1プレーにさまざまな要素が複雑に絡み合うスポーツだからこそ、わたしはもし野球の神様がいるとしたら、最後まであきらめずに全力プレーする選手にチャンスを与えると信じて疑いません。
『北海道日本ハムファイターズ流 一流の組織であり続ける3つの原則』 白井一幸 アチーブメント出版
白井さんは、日本一のチームに必要な3つの条件として、「実力、チームワーク、運」を挙げています。
運はそれほどに大事な要素であり、運を良くするために、全力でプレーするべきなのです。
実際に、全力プレーで運が良くなるのかは、僕にはわかりません。
でも、全力でプレーすることで、それ以上ない結果を得られる。
それが、時に、運が良かったとしか思えないような結果になることは十分にあると考えます。
運の良くする方法は、自分を信じることです【メカニズムを解説】
ミスに対する、自分、周りの反応が変わる
仕事をしていても、スポーツをしていてもミスはつきものです。ミスしたときに周囲から「あいつがミスするなんて」と驚かれるか、「やっぱりミスしたな」と言われるか。両者を分けているのは、日ごろの仕事や練習に取り組む姿勢です。
『北海道日本ハムファイターズ流 一流の組織であり続ける3つの原則』 白井一幸 アチーブメント出版
普段から、全力で取り組んでいると、ミスした時の自分や周りの反応が変わります。
普段から全力でやっている人がミスしたら、
「あいつのミスならカバーしてやる!」と思えるでしょう。
それを受けて、ミスした本人も
「もっとうまくなりたい、次はチームを助ける!」
と、全員がチームとして、個人として強く成長する方向へ向かうことができます。
逆に、普段、全力でやっていないのにミスされると
「またあいつか」、「そんな態度なら代われよ」と思われます。
こんなの悲しすぎるし、楽しくありません。
どちらを選び、どうすればいいかは、書かなくても大丈夫ですね。
「やる」と決めたことをやる力がつく
「全力でプレーする」と決めたら、それをすること自体に意味が生まれます。
意識したことを確実にする力がつくからです。
全力でプレー、全力疾走すらできない選手は、肝心なときにチームの指示や方針に従うことができません。
この力は鍛えられるし、鍛えるべきです。
「意識したこと、決めたことをやる」について、詳しくはこちらを
見ていておもしろい、応援したくなる
全力プレーの方が、見ていて圧倒的におもしろいし、応援したくなります。
うまい下手は別にして、全力で、本気でやっている姿に、人は惹かれます。
その選手の熱量相応の応援をしたくなります。
本気でやっている人のことは、本気で応援したくなるし、
全力でプレーする選手のことは、全力で応援したくなります。
それなりのプレーの人に周りには、それなりの応援しか集まりません。
どうせやるなら、本気で応援してもらって、自分のプレーでその人たちを喜ばせる。
その方が、楽しく、幸せではないでしょうか。
後悔がなくなり、結果に責任が持てる
全力でプレーすることで、後悔がなくなり、結果を受け入れることができます。
全力でプレーするということは、「やり切る」ということです。
これ以上ないくらい、準備して、想いをもって、一生懸命プレーしきるのです。
そうして出た結果に、「それ以上」があるでしょうか?
全力でプレーすることで、どんな結果でも、受け入れて、次に進むことができます。
短期的にも、長期的にも、大事な考え方だと思います。
僕が、大学4年間「やり切れた」と思えた話 ↓
卒業して感じた、大学生活を充実させるためのポイント【やり切る+人との縁】
【意外と曖昧な「全力」の意味を解説】 まとめ
「全力」の意味。
「全力でやる」ことの意味。
目いっぱい準備して、一生懸命、想いをもってプレーする。
そうすることで、自分、チーム、周りの人、すべてにとっていい影響が生まれる。
そんな結論です。
あなたも今一度、「全力」、意識してみてはいかがでしょうか。
僕も全力で考えて、全力で発信してきたいと思います!
最後に、今回の参考です。
この本にあるような指導者になれれば、絶対にチームは強くなると思いました。
今まで、漠然としていた「チームとして強いチーム」はどうあるべきなのか。
そのために指導者、選手ができることが、明確にわかります。
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
コメント
[…] 意外と曖昧な「全力」の意味を解説【真の全力とは?】 […]