戦力としての野球応援=球場のインフルエンサー[今変えれば出し抜ける]

チーム作り

こんな悩みにお答えします。

「あのチームの応援かっこいいなぁ。それに比べて俺たちのはイマイチ・・・。

なんとかして応援で注目されたり、他のチームを出し抜きたい!応援でチームを勝たせたい!」

こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!

勝ちにつながる野球応援にフォーカス。

先に書くと、僕の結論は、戦力としての野球応援は球場のインフルエンサー的存在になるということ。

このあとの記事で詳しく解説します。

本当にチームのためになる応援を作りたい、自分たちが誇れる応援を作りたい、応援でチームを勝たせたいというあなたの参考になればと思います。

野球の応援は誰に向けてのもの?

あなたは応援とは誰に向けて行うものだと考えますか?

多くの人はその人に活躍してほしい、頑張ってほしいという気持ちを込めて、その当事者、選手(打席に立つ打者など)に向けて行うものだとお考えではないでしょうか。

僕もそう考えています。一般的には。

しかし、野球の応援に関してはそうは思いません。特別だと思っています。

チームの戦力として応援をするのであれば。

では、どう考えているのか。

僕は野球の応援はスタンド、観客、相手に向けて行うものであると考えています。

目的はもちろんチーム、選手のためです。

しかし、応援が直接影響を与えるのはスタンドが先で、その後、球場全体の雰囲気がグラウンド内に影響を与えます。

応援で球場のインフルエンサーになるのです。

僕が思う応援のチカラ、特徴はこちら。

・意外と味方には聞こえない

・スタンド⇒グラウンドに与える影響が大きい

・相手にプレッシャーを与えられる

・ファンを作れる

一つずつ説明します。

[野球の応援は誰に向けて?] 意外と選手には聞こえない

実は、大音量でも意外なほどグラウンドに出ている味方には攻撃中の応援の声は聞こえていません。

聞こうとしないと聞こえません。

これは僕が試合に出られるようになってから感じたことです。「あれ?今日どんな応援してくれてたか全然知らない・・・」

選手はプレーに集中するので、せっかくのリクエストもいざその時になれば本人は聞いていないのです。

このような状況で個人のリクエストに応えて応援歌を決めるメリットはチームにとってあるでしょうか。

僕にはもっといい方法があるように思います。

[野球の応援は誰に向けて?] スタンド⇒グラウンドに与える影響が大きい

2016年の夏の甲子園。八戸学院光生vs東邦の試合、9回裏4点差で負けていた東邦がタオル回し応援を始めたところ、球場全体がタオルを回し始め、結果東邦が5点を取りサヨナラ勝ち、ということがありました。

東邦 vs 八戸学院光星 9回裏ノンストップ サヨナラ 甲子園球場 2016.8.14

そのことが記事になったり、この試合で負けた投手が「全員が敵かと思った」というコメントを残してタオル回しの是非が問題になったりしたようです。

これをあなたはどう考えますか?

タオル回しをどう思うかはここでは考えませんが、応援がスタンドに、そしてチームに与える影響の大きさを感じられるのではないでしょうか?

スタンドに影響を与えれば球場全体を味方にすることが出来ます。

動画の異様な雰囲気をみれば感じられるかと。

スポーツジャーナリストの田尻賢誉さんの言葉を拝借すると「宇宙空間」と言えるでしょうか。(僕の応援の考え方は田尻さんの考えに多大な影響を受けています)

タオル回しはともかく、応援で味方を増やし、勝ちに貢献するということに関して僕は大賛成です。

それをできる力が応援にはあります。

また、スタンドのお客さんは応援をかなり気にしています。見て、聞いています。

卒業後、母校が甲子園に出場したので応援に行きました。

座ったのはアルプスの前の方。

応援団、ブラスバンドのブロックとは通路を挟んで前、かなりグラウンドに近いところ。

ここで、初回の攻撃、応援が始まった瞬間驚きました。

近くに座っていた人の40~50%くらいの人が先頭バッターではなく、振り返って応援の方を見ているのです。

そのチームに特に関係がなくても、一緒に手拍子をして、一緒に盛り上がるのです。

グラウンドには届かない応援もスタンドにはバチバチ届いています。

まとめると、応援でスタンドを味方につければ、チームの力になれる。

そして、球場のお客さんは半分以上が中立(あんな異様な空間ができるなら)で、応援に注目している人はかなり多いことから、スタンド、からのグラウンドに応援で与えられる影響は大きいと考えます

[野球の応援は誰に向けて?] 相手にプレッシャーを与えられる

これは上に書いた、球場の雰囲気を操作することでかかるプレッシャー。

それに加えて、守備につく個人に応援の圧が届くことで生まれるプレッシャーがあると思います。

僕は守備についているときは応援が聞こえてしまうことがありました。

打席(大学で数回立ちました)やベンチにいるときには聞こえないのに、守備の時は応援で意識をそらされたことがありました。

味方には案外聞こえませんが、相手には届いている可能性が割とあります。

なので、相手にプレッシャーを与える、「一気にくるぞ」と思わせる雰囲気を演出するのも応援ができることかと。

相手にプレッシャーをかけるのですが、ヤジとかではなく応援の形なのはもちろんです。

[野球の応援は誰に向けて?] ファンを作れる

先ほど書いたとおり、応援を楽しみにしている人はたくさんいます。

そのチームの野球を好きになってもらうには時間がかかったり、広まりにくかったりしますが、応援は一瞬です。

音を聞いて、目で見て気に入るかの判断はすぐにできます。

応援を通してチームのファンを作ることは工夫次第で可能だと思うのです。

第三者に応援してもらえるチームになることはとても大切だと僕は思っています。

そのきっかけは応援からも作れます。

なので先のとおり、ヤジや誹謗中傷はやめるべきだと思っています。

以上のメリット、特徴より、僕は野球の応援はスタンド、観客、相手に向けて行うものだと考えています。

僕が考えるチームの戦力としての野球応援

ここからは「戦力としての応援はスタンド、観客、相手に向けてするもの」という考えをもとにベストな野球応援を作るポイントを考えてみます。

「吹奏楽のクオリティ」などチームによって取り組みにくいものは省いているつもりです。

[戦力としての野球応援] スタンド目線で考える

まず、応援はスタンド目線で考えます。

いかにスタンドに聞こえがいいか、いかにスタンドを楽しませるか、マネしやすいかなどですね。

スタンドは楽しい、かっこいい応援だから一緒に手拍子をします。拍手をしてくれます。

自分が知っている曲だったりしたらなおさらかもしれません。

スタンドはマネしやすいから一緒に応援してくれます

甲子園ではみんなタオルを持っていて、回すだけだからあそこまで広がります。人文字や指笛だったらあんな風にはならなかったでしょう。

とにかくスタンド目線。選手のリクエストよりスタンドのリクエスト。

どんな所属、年齢層の人が中立な立場で球場に足を運ぶのかなど、一度考えてみてはいかがでしょうか。

[戦力としての野球応援] オンリーワンの応援

どの部分でも、他と圧倒的に違う応援をしなければファンはつきません。

他でも味わえる応援のファンにわざわざなる理由はないからです。

分かりやすいところでいえば曲目。

他の、どのチームも扱っていない曲を使います。

ハードル高めかもしれませんが、オリジナルも、もちろんありです。

まだまだ定番曲を使い古していることが多く、工夫次第でいくらでも目立てる&工夫しないのはディスアドバンテージです。

特にヒットのときのファンファーレなんてほぼ100%どこも同じです。変えましょう。

曲は何でもいいわけではなく、スタンド受けするかっこよさがある必要があると思います。

野球応援曲には洋楽、アニメ、ゲーム音楽など手付かずのジャンルがまだたくさんあるので今なら選び放題、取り放題バイキングです。

そのチームの代名詞になるくらい浸透させられたら、その先もずっと使える武器になります。

智辯和歌山の「ジョックロック」や平安の「怪しいボレロ」などをイメージしてもらえたら。

曲目以外にも、部員の統一ダンスなど、考えればいろいろあると思います。

が、テレビでもわかりやすいので、僕は選曲を工夫するのをオススメします。

[戦力としての野球応援] チャンスなど状況を連想させる

「この応援ということはチャンスだ!」など、周りに状況を連想させるように曲を組むのです。

野球に詳しくない人にも伝わります。

先ほどの代名詞級に浸透すれば、応援だけで球場をチャンスモードに巻き込めます。

相手もそれは感じるので、チャンスの応援を統一する、かつ最高の盛り上がりにすれば守備にかけられるプレッシャーも増えます。

[戦力としての野球応援] (メドレー)

通常の応援は基本、メドレーにしたほうがいいと思います。

打者の切れ目で曲を切って変えると、盛り上がりが、その都度、切れる感じがします。

曲の切れ目をずっと流して盛り上がっておいたほうが、打ち取られてもやられてる感が出にくいのでは。

チャンスになったときだけ、ガラッと変えて球場にも「これから雰囲気変えますよ」と伝えることもできます。

必ずしたほうがいいとは思わないですが、おすすめなので( )つきです。

最近のトレンドでもあると思います。

[戦力としての野球応援] まとめ

以上のポイントを押さえていて、僕が好きな応援をしているのが近江高校(2018年)です。

近江高校・応援歌メドレー6曲♪ Pretty Fly、Fireball、Bang Bang他【2018夏の甲子園】

ランナーなし、1塁までは洋楽4曲くらいのメドレー(洋楽詳しくないので心配ですが多分洋楽)

ランナー2塁が2塁に進めばメドレーが切れて「fire ball」(4:00あたり)

ランナーが3塁に進むと「アルプス一万尺」(6:35あたり)

です。

まず、他ではまず聞かない洋楽の応援アレンジで目立ちます。どれもかっこいい。

通常はメドレーで、チャンスになったら固定曲にスイッチ。

チャンス キタ――(゚∀゚)――!! 感あります。

「近江高校~」のところが初見の人にもマネしやすいと思います。

ランナー3塁では、定番のアルプス一万尺ですが、他がオンリーワンなのでかえって際立っているかも。

みたいな感じです。

参考にしてみては。

おまけ ~これからの野球応援~

おまけです。

これからの野球応援は、外注応援バンドとかあったらおもしろいかも。

部員が少なかったり、吹奏楽が少なかったりしたときにも応援で勝負できる、スタンドを味方にする要因で呼べるような。

とにかくハイクオリティでチームの色を作る、目立つ、かっこいい、そんなパフォーマンス団体。

普段は別の活動してて春夏は甲子園、秋は神宮へ

なんてね。

野球応援、変えるなら今!

今回は戦力としての応援を作る、球場のインフルエンサーになる、そのための方法を書いてみました。

高校野球の話に思われるかもしれませんが、大学、社会人なども同じだと考えています。

大学なら応援団(学ラン系の)、社会人ならステージ上のパフォーマンスなど、高校とはトレンドが違うかもしれませんが、ポイントは同じだと思っています。

応援は立派な戦力になりえます。それはこれからの工夫次第。

吹奏楽部にお願いして協力してもらうもよし、自分たちでオリジナルを作るもよしです。

吹奏楽部は野球の応援がメイン活動ではないと思いますが、協力体制を作れればこれほど心強い味方はいません。

意外と応援は注目されているので、うまく説明して、吹奏楽部のファンが増やせるなどのメリットを伝えて、納得してもらえれば、win-winでお互いにやりやすいでしょう。

やりがいだけで要望通してたらブラック企業と一緒なので。

ただやはりメイン活動ではないので、負担になりすぎない程度にお願いする。

曲リクエストするなら楽譜くらいは野球部で用意するのが筋かと。

暑い中トータル1時間くらい演奏ですからね、メドレーとかなったらなおさらです。

その気なら、今のうちからシーズンに向けて、野球部以外のところとコンタクトしておくべきだと思うので、この時期に本記事を投稿しておきます。

感謝しつつ、いい関係を築いていきたいですね。

ほんのひと工夫で変わると思います。重力引力引かれて、1から10まで君次第です。

ぜひチームのためになる応援づくりに挑戦してみてください。

それでは。ありがとうございました!

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