
野球ノート書けって監督に言われるけど、どうやって書いたらいいんだろう。
めんどくさいし、今まであんまり続いてないんだよなぁ…。
そんな人へ。
今回は野球ノートの話です。
「野球ノートを書け!」は結構誰でも言われたことがあるのではないでしょうか。
僕もあります。小中高大、全部言われました。あなたは書いてますか?
先に言っておくと、今回の結論は、うまくなりたいなら絶対毎日ノート書け!です。
僕は一応ノートを書いていましたが、毎日書いてたわけではありません。本気で書いたのは大学2年からです。このことを僕はかなり後悔しています。
提出しないといけないときがあったので、仕方なく書いていましたが、それめちゃめちゃもったいない使い方なんですよ。
3日分くらいぶわーっと書いて提出しても意味ないんですよ( ;∀;)
なので今回は野球ノートを書くべき理由3つと、僕が使って効果があった書き方を紹介します。
続けるのは大変かもですが、理由があれば頑張れます。やみくもにただ書いてた野球ノートとはサヨナラバイバイしましょう。
野球ノートを書くべき理由

ではさっそく野球ノートを書くべき理由について
[野球ノート書くと…]成長スピード爆上げ
野球ノートを書くと、自分のプレーについて振り返りができて、成長スピードが加速します。
これは書き方によるところもあるので、後でもう一度詳しく書きますが、少なくとも書かないよりは確実に早くうまくなります。
自分の目指すところ、うまくなりたい部分を毎回明確にでき、そことのギャップを埋めるために必要な要素を確認できるので。
これはノートを書いていないと意外とできないところ。
練習前に「今日の練習はあなたがどううまくなるために行うものですか」と聞かれて答えられないなら、練習の質を上げるためにノートを書くことは効果的だと思います。
[野球ノート書くと…]同じ悩み事に困らされない
野球をやっていると同じような悩みに何回も遭遇したことがあると思います。
僕も「肘が上がらないなぁ」とか何回も経験しました。
そんなときの引き出しを作っておく意味でノートを書くのは有効です。
あなたは1年前、何を課題に、どんな悩みを解決しようとして練習していましたか?
多くの人が答えられないでしょう。
でも、答えられないということは、少なくとも今はその悩みで困っておらず、一応自分の中では解決したんだと思います。
でも、それを記録していないということは、今もう一度同じ悩みにぶつかったとき、また1から解決方法を探すことになるということです。
これはもちろん時間がもったいないですし、同じところをぐるぐる回るのでうまくなりません。
ここでノートを書いておけば過去に突破した悩みに対峙する時間は大幅にカットされ、新しい課題に挑む時間が確保できます。
こっちの方が絶対うまくなれますよね。
しかし、時にはノートに記録しているやり方で、同じ悩みを解決できないことがあります。
そんなときにはじめてもう一度その悩みに対する新しい解決策を探すのです。
この場合に使った時間は決して無駄ではありません。新しい発見で自分の引き出しは増えるのみです。同じ解決策をまた探す時間とは違います。
[野球ノート書くと…]モチベーション維持
いくら好きな野球でもモチベーションが落ちるときはたまにあります。
モチベーションが落ちる原因の一つは進んでる感のなさです。
頑張ってる感じはあるのに変わってない、落ちている、と感じるとだんだんやる気がなくなっていきます。
でも、毎日練習している以上、どこかうまくなっている可能性は高いわけです。一か月前の自分と比べて、結果が出ているかは別にして、今の方がうまい人が多いでしょう。新たな工夫をいくつも試せているからです。
それは記録しておかないと見失いがちです。
人は勝った負けた、打率、防御率にとらわれがちです。
前より結果が悪かったからと言って、前よりあなたは下手になったのでしょうか?そんなことはないと思います。
確かに、次は結果に結びつくように努力する余地があると思いますが、明らかに過去の自分とは違うはずです。
それを確認するためにもノートを書くのです。
結果でモチベーション左右されてたらしんどいです。
負けが込んで一番成長しないといけないときに努力できないので。伸び悩みます。
野球ノートの書き方

以上が野球ノートを書くべき理由です。
ここで野球ノートをいいものだと思って「よし、書こう!」となっていても書き方がわからない人が多いかもしれません。
何となく書くのではノートの効果はガタ落ちします。
「野球ノート書け!」とは言われても書き方まで教えてくれない指導者は結構多いと思うので、一度ここで見直してもいいかもです。
野球ノートは毎日書く!
まず、前提として毎日書きます。
何かあったときだけ書くとかはなしです。
書かなかった日は何もなかったのかといえばそんなことはないはず。
雨だろうがオフだろうがどんだけねむかろうが関係ありません。書くんです。
野球ノートを書いた方がいいと思っているのに毎日書かないのは「そこまでしてうまくなりたくない」ということです。
疲れていたら寝ること、テレビ見てたらテレビがうまくなることより優先だと無意識に思っているのです。
ノートを書く意味を理解して「書く」と決めたならやり切りましょう。
絶対後でやっておいてよかったと思うので。
野球ノートの使い方
ここからは具体的な書き方です。
僕は普通のCanpusを使っていました。
野球ノート専用のノートもあるようですが、なんでもいいと思います。
続けることが大事なのでやる気が出るのを選んだら、と。
僕はこの色合いが好きでした。
一応普通のノートを想定して書いていきます。

字汚いのはごめんなさい _(_^_)_
まず、ノートは縦に開いて横長の長方形の形で使います。
まず、日付を書きます。天気なんかもあっていいです。
そして、ノートは写真のように区切ってください。上の方に横線、その下を4つに分けます。
横線で区切った上の部分には自分のプレー面の理想の姿を書きます。キャッチコピーなんかをイメージしてもいいと思います。これは努力の方向性を決めるための大枠になるので自分がワクワクするようなもので。
僕はピッチャーなので投げる編と守備(フィールディング)編に分けています。
あとはその日の目標。
これは僕のオススメですが、頑張れば絶対その日できそうなものにするのがいいと思います。
達成できないと多分次の日も同じ目標を書いて、また次の日も…となってしまうと進んでる感がなくなってモチベーション落ちるので。
頑張ればできるものにして、絶対毎日達成していってください。
PDCA
下の部分はPDCAサイクルを回すように使います。
聞いたことあるかもしれませんが、PDCAとは
P=plan(計画) D=do(実行)
C=check(確認) A=action(確認をもとにまた実行)
の略です。
これを毎日回します。
ただ漠然と練習するのとはわけが違います。さっき書いた成長スピード爆上げの核はこれなのでぜひ。
P=plan(計画)
4つに分けた下の部分、一番左をplan用に使います。
書くのはその日やる練習、いつ、どこで、だれと、どのように、なにをするのか、書きます。(写真のは不十分です)
意識するポイント、できるようになりたいことなど、「どのように」の部分は最重要かと。
その日やる練習は大体わかると思うので前日でも。当日練習前に書いてもOKです。
D=do(実行)
planの右隣はdoに使います。
ここには、実際にプラン通り練習してみて、結果どうだったのか、客観的な結果だけを書きます。
どう思ったかとかは書きません。淡々と事実だけ。「ノーエラーでできた」、「2球に1球しか芯で打てなかった」など
C=check(確認)
そのまた右はcheckのスペースです。
doの結果を受けて、どうだったのか、原因分析のような形になります。
どうしてdoのような結果になったのか(良くも悪くも)。これがめちゃくちゃ大事な記録になります。
特によかった時。課題を解決できた時です。
その時どんな練習をして、どんな意識で、自分の中ではどんな感覚だったのか、これを記録していないから同じ悩みに当たったときまた1からの対応になります。
どんなに感覚的でも構いません。そうなった原因を、特にうまくいったときにはなるべく具体的に記録しておきましょう。
A=action(確認をもとにまた実行)
最後に残ったスペースはactionのスペース。
checkを受けて、さらに良くするには明日以降どうしていくかを書きます。
意識するポイント、どんな練習をするかを書いて、それがそのまま次の日のplan部分になってきます。
野球ノートは毎日書く!習慣にする!
大事なのでもう一度、毎日書く。
毎日書くからPDCAが生きてくるところあります。
習慣にしてください。
オススメなのは、毎日絶対にすることに野球ノートを書くことを結びつけてしまうこと。
「風呂入ったら」野球ノート書く。「歯磨きしたら」野球ノート書く、など
絶対することとセットにしてしまうと結構簡単に習慣にできます。
苦しいのは最初だけです。習慣にしてしまえばあとは息するようにノート書けます。
それでもめんどくさいなら自分に聞いてみてください。「お前はノート書いてまでうまくなりたくないと思ってるんだな?」と。
おまけ~僕の野球ノート失敗談~

最後に余談ですが僕が野球ノートで失敗した、後悔したという話を。
問題は高校の時。一応ノートは書いていたのですが、なんかあったときだけスタイルで、残っていたのは大学ノート2冊分とメモ帳が10冊。
少なすぎなんです。
高校3年間って結構濃かったと思うし、強いところでやらせてもらったのに残った記録がノート2冊って。
2冊で収まるはずないのに残ってるのは2冊のみの記録、これは本当にアホだったと思います。
その後、転機になったのは大学2回生の時、監督にノートの書き方を教わって、それからの3年間でノート12冊の記録が残りました。
書くことによって上達スピードの加速をモロに感じられましたし、なにより、見返すと当時考えていたことや気持ちがよみがえってきます。ノートは記憶のトリガーになっていました。
ここで高校の時何してたんだと思ったんですけどね。
でも大学でも、毎日書いていけたわけではなく、どうしてもやる気がなくなったしまった時がありました。ケガで1年間投げられなかったタイミングです。
どんな練習をしても、どんなリハビリ、治療をしても痛い日がかなり続いたので、ノートを書く意味も分からなくなりましたし、他のことにもやる気が起きなくなっていました。
でも、今になり、その当時の気持ちどんなんだっけと振り返ろうにも記録が残っていません。記憶には限界があるし、人間はつらい記憶が徐々になくなるようにできているのであんまり思い出せません。
最悪だと思う時期でもそれを振り返りたい時期は来ます。
今の自分が当時の自分に声をかけるなら、その時の気持ちだけでも書くように言います。書けば楽になることもあるので(expressive writing)。多少使い方を崩してでも毎日書いておけばよかったと思うのです。
うまくなりたいなら野球ノート書く!

まあ、何が言いたいかというと、うまくなりたいなら悪いこと言わないから毎日ノート書こってことです。
多分これ見て書こうと思う人は半分もいないでしょうし、毎日書き続けられる人はそれよりもさらに少なくなるでしょう。
あなたはその少数派に入るのか、多数派に甘んじるのか、自分とよく相談してください。
いいことづくめなのでぜひ♪
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
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