スライダーの軌道がどうしても膨らんでしまう・・・。
ボールは見逃されるし空振りも取れない!
今回はこんな悩みを解決します。
こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!
今回はスライダーについて。
ピッチャーをやっている人だったらほぼ100%持ち球に入っているのがこのスライダーという球種ではないでしょうか。
みんな投げているということはそれだけ投げやすい、とりあえず曲がる変化球、だと言えると思います。
しかし、そんなスライダーも軌道は十人十色。タテから横まで、変化の方向からスピード、膨らみ方などまったく同じ軌道には出会いません。
そんな中、スライダーの軌道が膨らみすぎてしまう、曲がりすぎてしまう、どうしてもまっすぐの軌道に乗せて投げられないという悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?
いわゆる「キレがない」と言われる一つの要因ですね。
今回は、このスライダーの軌道を、キレのいい、まっすぐに近いものにする方法を解説。
せっかく、スライダーを持ち球にしていても、キレがなく、大事なところで使えないのでは意味がありません。
この記事を参考にすることで、本当に試合で使えるスライダーが投げられるようになります。
スライダーのキレをよくする投げ方のポイント3つ
では本題に入ります。
スライダーのキレをよくするためのポイントは
・まっすぐのつもりで投げる
・狙う位置の見直し
・曲がらないことをビビらない
一つずつ解説していきます。
[スライダーのキレをよくする投げ方] まっすぐのつもりで投げる
「当たり前じゃ!」という声が飛んできそうですが、意外とできていないのがここ。
膨らんでしまう人は思っているより投げ方がスライダーです(個人の感覚言葉でごめんなさい)
投げ方がスライダーになっているというのは、リリースに向かうとき必要以上に小指を前に出すような投げ方になっているということです。
結果、スローとかで見るとまっすぐでも小指から出ていくように見えますが、感覚としては小指から出ていくように投げるのはやめてください。
よくある指導で「チョップするように投げろ」がありますが、小指から出る、はそんなイメージです。絶対やめてください。
あと「手首をひねって」とかもアウトです。
なぜダメかというと、けがのリスクがえらいことになるので。
小指から出そうとする(手のひらが内側を向く)と上腕二頭筋(力こぶのところ)に力が入ります。
これは腕を曲げる方に力が入っているということになります。
しかし、リリースに向かうところでしたい動き、かかる力は、腕が伸びる動き、伸びる方向への力ですよね。
これらが合わさると、腕が曲がる方向に力が働いているのに、リリースに向かっていくとき、同時にその腕が伸びる方向へ力がかかります。
これが良くないというのは何となく想像がつくでしょう。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態です。(~_~;)
特に上腕二頭筋がつながっている、肘の内側付近への負担は大きくなります。
いかがでしょう?リスクを理解いただけたら体のためにもぜひ頑張って改善しましょう!
まあ、そんな悪い投げ方でも結構しっかり曲がってしまうのがスライダーの厄介なところです・・・。
そんな理由もあるので、
本当にまっすぐのつもりで投げてください。イメージはボールの持ち方だけ違うまっすぐです。
リリースの瞬間、人差し指と中指がボールの真上に乗っている、位置している感じです。
ボールの外側に乗っていると感じたらまだチョップ気味です。
最初は難しいかもしれませんが、一番大事なところだと思っているので、うまくいかなくてもトライし続けてほしいです!
あと、これをやる上で一つだけチェックしておきたいのはボールの持ち方です。
親指の腹をボールにベッタリつけるのはやめてください。
実際にやってもらえたらわかりますが、これをやってしまうと小指から出まくります。
これだと意識してもどうしようもなくなってしまうのでここだけお願いします。
完全に親指の側面を当てろとは言いませんが、ベッタリだけはNGです。
最初は正しい持ち方でもテイクバックで崩れたりするので注意。まっすぐ、まっすぐ。
[スライダーのキレをよくする投げ方] 狙う位置の見直し
二つ目は狙う位置の見直しです。
あなたはスライダーを投げるときどこを狙って投げていますか?
膨らんでしまう場合は構えているミットを狙っていることが多いかもしれません。
でも、今回おすすめしたいのは
キャッチャーの肩にまっすぐを投げる(右ピッチャーならピッチャーから見て右側の肩、左は逆)狙い方です。
こんなイメージ。(絵のクオリティは勘弁)
絵の点線の部分まで通す気持ちで投げてみてください。
勝手に曲がります。
終着点はとりあえずどこになっても構いません。
そこは気にせずに最初のうちはどこにまっすぐを投げるつもりで投げたらどこへ行くのかを確認してください。
その先は変化幅、変化方向に応じて微調整します。
僕は調整した結果、肩よりは少し外側を狙っていました。
先ほどのまっすぐと近い投げ方ができるようになれば、この狙い方で、結果、終着点もコントロールできるようになります。どこにまっすぐ投げたらどこに行くのかわかるので。
この狙い方にしてから僕はバックドア(外のボールゾーンからストライクになる軌道)を使えるようになりました。正直コントロールも良くなってます。
決して膨らませてミットに収めようとしないでください。
まっすぐの軌道に乗せる、そこだけです。
[スライダーのキレをよくする投げ方] 曲がらないことをビビらない
曲がらないことをビビらないでください。
曲げようとした時点で小指から出ていきます。
曲がる変化球がいい変化球ではありません。
実際あんまり曲がらなくてもOKです。膨らむのが悩みの人で、それはあんまりないかもしれませんが。
男なら(女でも)どっしりいきましょう!
スライダーのキレをよくする投げ方まとめ
意識するポイント自体はシンプルです。
一言でまとめると、まっすぐ投げる
これが一番大事です。
僕はいい変化球の定義の一つを(カーブなど特殊な場合を除いて)まっすぐの軌道に限りなく近い球であることだと思っています。
まっすぐと同じ投げ方をしているイメージでも、持ち方がスライダーなら曲がりが足りないように思えても、まっすぐとは確実に違う球になっています。
それは限りなくまっすぐに近い形で。
「まっすぐだ!」と判断して打ちに来るから打ち損じるし空振りします。
「変化球だ!」とバレた時点からバッターは変化球への対応を始め、そのタイミングが早いから当てられるし打たれるのです。
だから膨らむ変化球はあまりよくないと僕は思っています。
身につければ本当に全然違うので今回の3つのポイント、ぜひ試してみてください!
そして新しい武器で空振りをとる楽しさ、バッターに勝つ快感を体験してください!
今回はこれにて。ありがとうございました!
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