
ランナーが出てセットポジションからの投球がニガテ。
盗塁もされるし、バッターに集中できない!
こんな悩みにお答えします。
ランナーが出るとどうしても盗塁など、ランナーの動きが気になって、打者への投球に集中できなかったりしますよね。
ランナーが出るとコントロールが悪くなってしまう人もいると思います。
そんな人へ、簡単に盗塁抑止して、打者に気持ちを集中させるセットポジションのテクニックを例案します。
結論を言うと「首を動かさない」です。記事で詳しく解説します。
このテクニックを使うと、牽制で刺すのは難しくなりますが、「盗まれた」盗塁はほぼゼロにできます。
対打者のコントロールも確実にしやすくなるので、牽制で刺すのはなくてもいいからとにかく打者に集中して、ノーチャンスの盗塁だけなくしたいという人にはお勧めの内容です。
✔記事の信頼性
僕が大学でこの記事に書くセットのテクニックを採用してランナーがいるときのコントロール格段にアップ&ギャンブル、盗まれる形での許盗塁激減。4年間でⅠ部15勝。
首を動かさずクイック [僕がすすめる投手のセットポジション]

今回僕が提案したいテクニックはランナーが出て、セットポジションからの投球になったら「首は一切動かさずにクイックで投げる」です。
セットになると、首を動かしてランナーを見て牽制する選手が多いですが、これをしません。
ずっとホーム向き(おすすめ)かずっとランナー向きです。
そして、左ピッチャーの場合足を上げずに全てクイックで投げます。
メリットデメリットあるのでそれぞれ説明します。
デメリット
・牽制で刺すのが難しい
メリット
・盗まれる、ギャンブルの形での盗塁を抑止でき
・クセが出ない
・打者に集中してコントロールアップ
[この投手のセットポジション]デメリット 牽制で刺すのが難しい
首を動かさないと牽制で刺すのがかなり難しくなります。
そもそも牽制はどういうときに刺せるか考えると、逆を突いたタイミングが1番多いですよね。
牽制がうまい人はめちゃ速くけん制できるか、逆を突くのがうまいかに分かれると思います。
その逆を突く要因の一つになっているのが首の動きです。逆を付ける投手はこの首の動きがうまいです。
なので、この首の動きを一切しないとなると牽制で逆を突くのはかなり難しくなります。
よって牽制で刺せるパターンが減ってしまい、刺すことは難しくなるということが言えます。
[この投手のセットポジション]メリット 盗まれる、ギャンブルの形での盗塁を抑止できる
首を動かさないことによって、盗まれる、ギャンブルの形での盗塁はかなり抑止できます。
盗まれるというのは、キャッチャーが投げても絶対に間に合わないようなタイミングでスタートを切られる盗塁のことです。
このスタートのタイミングをどこで決めるかというと、首の動きである場合が多いです。
人間の体内ストップウォッチはそんなに正確でないので「何秒でスタート」と言った切り方は難しいです。
なので大半の盗まれるケースは首の動きのパターンを盗まれていることが多いです。
牽制で刺すときは逆にこの盗みを逆手にとって逆を突くので、それが出来なくなるデメリットはセットでついてきます。
この首の動きをゼロにすることによって、1番の盗まれる原因をなくすことができるんですね。
特に三盗(三塁への盗塁)はクセを盗まないとほぼ成功しないので、首を動かさないことでかなり抑止できます。
ニ盗も、ずっとランナー向きならその間にスタートは切れないですし、ホーム向きでもフライングすれば外されてアウトです。
なので、基本的にランナーは、投手が動き始めてからスタートを切るしかありません。
これでは盗塁するのは結構難しく、キャッチャーの肩があれば完全に足の速さでしか勝負できないのでノーチャンスの盗塁はほぼゼロになります。
あと、足を上げての投球で、動いた瞬間にスタートを切られるとノーチャンスなので、すべてクイックで投げることにします。
[この投手のセットポジション] クセが出ない
首を動かさないことでクセが出にくくなります。
前の盗まれるの話と結構かぶりますが、クセは余計な動きから生まれます。
普通に立っているだけではクセなど出ようがないですが、そこから歩いたり走ったりすることで個人差が出てきます。大きくはこれがクセです。
なので、しなくてもいい動きはしない方がクセは出にくいです。
クセの怖いところは、自分の気づかないところで一定のパターンが生まれてしまうところなので、そんな可能性は最初からなくします。
[この投手のセットポジション] 打者に集中してコントロールアップ
首を動かさないことで打者に集中でき、コントロールが良くなります。
コントロールが良くなるのは簡単な理屈ですが、いつもと同じバランスで投げられて、目視の時間が増えるからです。
首を動かすと、わずかですが体のバランスが崩れます。ランナーの方を見て投球開始するときと、ホームを見て投球開始するときでは感覚が違うと思います。
このバランスの違いがなくなることでコントロールは良くなります。
また、目視の時間も重要です。コントロールを極限まで意識したダーツなどでわざわざ狙いから目線を外して投げる人はいないでしょう。誰もが目標の一点に集中するはずです。
ピッチングも一緒で、目標を常に見ていた方がコントロールは安定しやすいです。
最初に僕が「首を動かさない」のなかでも、ずっとホーム向きにしておくことをおすすめしたのはこのためです。
この投手のセットポジションを採用した時の注意点

「首を動かさない」テクニックを採用した場合に実際の試合で気を付けないといけないポイントがあるので、もし採用する時用に紹介
・セットポジションに入ってからの間
・ギャンブルスタートは野手の声で対応
投手がセットポジションに入ってからの間
首を動かさない分、ランナーのマークはセットに入ってからの間を変えることによって行ないます。
と言っても、意識するのは走ってきそうな場面かどうかだけです。
カウントなどから、盗塁、エンドランがありそうだったら長持ちをするか牽制を何球か入れておきます。これでスタートは遅くなるので後はずっと同じ方向向いてランナーは無視です。
そもそもいいスタートは切りにくいのでランナーのケアはこれだけでOKです。
投手がセットポジションに入ってからのギャンブルスタートは野手の声で対応
このセットを採用しているとほんとのギャンブルスタートを仕掛けられることがあります。(ほんとの勘。よくあるギャンブルはある程度クセを確信して勝算あってのスタート)
そのとき、ホーム向きなら当然ランナーは見えないので野手の声でプレートを外さないといけないですが、これが練習していないと慌てて動いてボークになったりします。
すぐできるようになりますが、一応練習しておくことをおすすめします。
このセットポジションを採用するかは、投手が牽制で刺すことを手放せるかどうか

このテクニックを採用するかどうかは牽制で刺すことを手放せるかどうかだと思います。
牽制で刺すのが得意な人は今まで通り、首を使っていくスタイルでOKです。
でもそれ以上に打者との勝負にウエイトを置きたい、盗塁は抑止さえできればいいという考えであればこのテクニックはおすすめです。
牽制が苦手でも盗塁抑止できるのは結構でかいのでは。
実際に試さないとこれは効果をイメージしにくいので、練習で首を動かさなかった時のコントロールの感覚、ランナーの感想などを聞いて決めてみてください!
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
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