意外!ピッチャーの「テンポが悪い」の正体【投球間隔は長くてもOK】

ピッチャーの「テンポが悪い」の正体 ピッチャー

「テンポが悪い!」ってよく注意されるけど、それってどうやって直したらいいの?

そもそも「テンポ悪い」ってどういうこと?

こんな悩みを解決します。

こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!

色んなピッチャーを見ていると、「テンポ悪いなぁ」と感じる選手がたまにいます。

どうにも、見ていて面白くないし、疲れる。

逆に、テンポがいいピッチャーが投げていると、見ていて楽しく、応援したくなります。

この違いは何なのでしょうか。

今回は、悩んでいるピッチャーも多いであろう、この「テンポがいい、悪い」について深く考えます。

意外と感覚的で、わかりにくい表現なので、解決が難しいと感じている人もいるはずです。

「テンポ」という言葉のせいで、「投球間隔を短くすれば、テンポが良くなる」と思われがちですが、実際にはそうではありません。

大事なのは、「ストライクが入るか」と「メリハリ」です。

これがしっかりできれば、投球間隔は、ある程度長くても大丈夫です。

記事で詳しく解説します。

テンポが悪いまま投げていると、最初に僕が書いた「見ていてしんどい」、「疲れる」といった感覚を、後ろに守っている野手が感じている可能性があります。

これではエラーも増えますし、守りにくいと言われても仕方ありません。

今回の記事を参考にして、野手にも観客にも好かれる、テンポのいいピッチャーを目指しましょう!

記事の内容

・「テンポ良い、悪い」の正体

・テンポをよくする方法

記事の信頼性

自身は投球間隔が短くはなかったですが、「テンポがいい」と言ってもらえることが多かったです。
また、テンポがいいピッチャーも、悪いピッチャーもたくさん見てきました。

ピッチャーの「テンポ良い、悪い」の正体

テンポ良くドラムをたたく人

先に書いた通り、ピッチャーのテンポは、投球間隔の長さだけでは決まりません。

実際、プロ野球を見たら、学生野球より1球1球の間は長いですが、「テンポが悪い」とは別に感じませんよね。

もっと大事な要素が他にあるからです。

1つずつ深堀りしていきます。

・ストライクが入るか

・メリハリがあるか

ストライクが入るか

テンポを決める、一番重要な要素は、ストライクが入るかどうかです。

プロ野球でも、たまに「テンポが悪い」と感じられるのは、この「ストライクが入らないとき」ではないでしょうか?

ストライクが入らないと、試合の動き(感情の動き)が少なく、退屈です。

何も起きない、明らかなボール球を続けて見せられても、面白いわけないです。

野手も、ボール先行ばかりだったり、四球を連発していると、動く回数が減って集中できません。

守備時間もムダに長くなってイライラや疲れが生まれます。

でも、ストライクが入ってファールがたくさん飛んでいたり、打球を追う機会が増えると集中が続きます。

要するに「ムダ球」、「ムダに長い守備時間」が発生すると退屈で、テンポが悪いと思われる

これを解決するために手っ取り早いのが「ストライクを入れる」ことなんですね

一つ、気を付けてほしいのは、「ストライクを入れる」のであって、「コントロールをよくする」必要はない、というところ。

別に全部ギリギリでなくても、甘いところにストライクが投げられれば、ムダ球は減り、テンポは良くなります。

コントロールは「良く見せる」だけで十分です。

こちらの記事も良ければ参考に

メリハリがあるか

投球間隔はテンポの良し悪しに関係ない、みたいな書きかたをしてきましたが、ここでは少し、投球間隔の話をします。

べらぼうに長い間隔だと「う~ん…」って感じですが、長くてもいい、長くした方がいいときがあるので。

試合の中で、投球間隔にメリハリがあると、長いを使っても「テンポが悪い」とはなりません。

間隔を短くするときは短く、長くするところはしっかり長くとります。

まず、短くするところは「ランナーがいない」、「点を取られてもいい」など、あまり重要でない場面です。

こんな時はポンポン、投げてしまいましょう。

長いをとる必要はありません。

反対に長くとるべきは、「ランナーがいる」、「失点が許されない」場面。

ここは、野手への指示、タイムをとって状況の確認、野手同士の指示伝達など、必要なことは惜しみなく時間をとって行ないます。

セットに入ってからのも、一定ではなく、長持ち(セットに入って投げるまでの時間を長く)を入れたりします。

ピンチになると、無意識に「早く終わりたい」と思い始めるので、意識して時間を使うくらいでちょうど。

お察しかもですが、これが許されるのは、どうでもいい場面でムダなを取らないからです。

どうでもいい場面で、いらないをとっていると、ピンチでこの時間の使い方は「テンポが悪い」と感じられてやりにくいです。

これがメリハリの正体。

いらない投球間隔のムダをなくすことで、ピンチなど必要なところで時間をとっても「テンポが悪い」とはならず、むしろヒリヒリ感の伝わる見どころ、頑張りどころになります。

ピッチャーの「テンポが悪い」を直す方法

歩くテンポが遅いカメ

ここまで「テンポの正体」を、説明してきました。

最後に、実際にテンポを良くする方法を紹介します。

・ストライクを入れる

・どうでもいい場面を見極める

ストライクを入れる

そのままですが、積極的にストライクを入れてください。

ムダ球を0にするという意識がオススメです。

とはいえ、まずは、ストライクを投げられる力が必要です。

ストライクを投げるための具体的な練習については追って書きます。

厳しいところには、必ずしも投げる必要はありません。

先ほど書いた通りです。

どうでもいい場面では特に、甘いところでどんどんストライクをもらいましょう。

どうでもいい場面を見極める

メリハリをつけるために、試合の中であまり重要でない場面を見極めます。

これは特にキャッチャーにお願いしたいところ。

ピッチャーは打たれるのを基本嫌がるので、打たれてもいい場面、手を抜いていい場面だということを、キャッチャーが伝えてあげるのが大切です。

重要でない場面を短い間隔で、テキトーに投げさせてやると、ピッチャーの精神的ストレスを減らし、試合単位での配球を成功させることにもつながります。

試合単位の配球についてはこちら

そして、僕が考える、具体的な重要度の表にしたものがこちら。

それぞれ、右に行けば行くほど重要度は高まります。

例えば、

「9回裏」+「0対0」+「ランナー3塁」+「一番警戒していた3番打者」、となると、これは試合の最重要局面だと言えます。

逆に、左側の条件に当てはまるところでは、書いてきた通り、感覚を短めに、どんどんストライク投げましょう。

ピッチャーの「テンポ悪い」の正体 まとめ

ピッチャーの「テンポが悪い」の正体 まとめ

書いてきて、自分でもあらためて整理がついたのですが、「テンポを良くする」ための行動とは、ムダをなくすことです。

ムダなボール球、ムダな投球間隔に、見ている側はうんざりし、それを「テンポが悪い」という言葉で表現します。

今回はそんなムダをなくす方法として、ストライクを入れること、どうでもいい場面を見極めることを提案しました。

「テンポが悪い」の解決に困っていたら、一度、今回紹介した方向性で練習してみてはいかがでしょうか?

今回はこれにて。ありがとうございましたっ!

コメント

  1. […] テンポが悪くなり、野手にも悪影響です。 […]

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