いいピッチャーの定義を知りたいですか?[努力の方向性を定めるための礎]

ピッチャー

いい投手って何となくたくさんいるけど、定義づけるとしたらどんな条件になるかな・・・?

うまくなりたい、いいピッチャーになりたいけどまず何を伸ばせばいいか、努力の方向性が定められない・・・。

こんな疑問にお答えします。

今回はものすごくざっくりなテーマ。

ピッチャーやってたら誰でも今より「いいピッチャー」になりたいと思って練習していると思いますが、果たしてその「いいピッチャー」を明確に説明できるでしょうか?

これが意外と難しくて、漠然と「もっと球が速くなれば・・・」とか「もっとコントロールが良くなれば・・・」みたいな目標で頑張っている人が結構多いかもしれません。

でも、「いいピッチャーはこういうピッチャーです」と明確かつ具体的に言えるくらい、自分の中でしっくりくる考えを持てていれば、努力の方向性はすごく決めやすくなります。

単純にその「いいピッチャーの定義」と自分を比較して足りないところを埋めていったらいいだけですからね。

今回はそんな「いいピッチャーの定義」、僕の中では・・・というものを紹介します。

僕は元プロの方をはじめ、上のレベルでプレーされていた方にお会いできた時には大体「どんなピッチャーがいいピッチャーだと思いますか?」という質問をさせていただいてきました。

色んな考え方がありましたが、その中で最も、「いいピッチャーの定義」にふさわしいと感じたものを、自分の中で採用して、それに向かって練習してきました。

あなたの引き出しの一つになるかもしれないですし、自分で考えてみるきっかけになればと思います。是非ご覧ください!

野球ファンの方も、いい選手を測る独自のものさしができると、それを通して選手を評価していくのは今までにない楽しさがあり、自分の好みも浮き彫りになって面白いと思います。

そういう見方もあるのか~、みたいな感じで視野が広がったらうれしいです!

いいピッチャーの定義

僕が思う「いいピッチャーの定義」は・・・

になる球のクオリティが高いピッチャー

です。

どういうことかというと、速い球に対する遅い球、外に対する内、など、それぞれの対になる球のクオリティが高い、ということです。

なぜこれを自分の中に採用したかというと絶妙にバランスがいいように感じたからです。

「点を取られない」や「160キロ投げられる」のように理想論的でなく、だれでも目指せる、

「勝てるピッチャー」のように曖昧すぎない

でも定義として機能する、いいピッチャーにはしっかり当てはまる、そんなバランスの良さがあると思います。

あとは僕の好みですね。こういうピッチャーが好きです。(*’ω’*)

1ついい球を持っているピッチャーはそこそこいると思いますが、その対になる球のクオリティがどうか。やっぱり対になる球がよくないとバッターは一つに絞るか、似たような球や違う球を待ちながらでも対応できるのできついです。

・まっすぐに自信があってもいい変化球がない、コントロールが悪い。

・クロスに入っていくボールは得意でも外に正確に投げるのは自信がない。

など意外と両立できていないのではないでしょうか。

これができていないと、その自信のある球を攻略されたら終わりですし、実際攻略されやすいです。

要は何か狙われたときにそこに対応して出せるカードを持っているかということですね。加えて意識させて自信のある球を生かせるくらいのクオリティ。

持っていないなら狙われているところに狙われている球を投げるか、クオリティの低い別の球を投げるかしか選択肢がありません。

キャッチャーからしても、打つ手なしで打ち損じ待ちの配球にならざるを得ません。

1つの球だけで抑える茂野吾郎みたいなピッチャー(ナックルボーラーは別?)は基本的にいませんよね。

勝てるピッチャーには割と必須の条件なのではないでしょうか。

定義をもとに実際に僕がいいピッチャーを目指した話

実際にこの定義に従って僕はどんな方向性で練習していったのか、一応紹介します。あなたがこの考え方に共感してくれた時に出したい具体例として。

僕(左 MAX134キロ)が当時自信があったのは

対右打者 外へのチェンジアップ、ツーシーム

対左打者 まっすぐよりは外へのスライダー

でした。

ここから導き出した課題は、

対右 インコースのまっすぐ、よりキレ良く、より正確に

(チェンジアップに対する速い球、外に対する内)

対左 とりあえずインコース

(外のスライダーに対する内)

こんな感じです。

結果、

右は、インコースまっすぐを練習したことによって踏み込んできたら内、開いたら外という攻め方ができたので非常に楽でした。

外は遅いチェンジアップとほぼまっすぐのツーシーム、おまけでスライダー。

内はまっすぐと遅いスライダー、と同じコースでもそれぞれ対になる球種をある程度コントロール良く使えたので、攻め手はかなり多く持てていた印象です。

左はインコースのまっすぐがどうしても難しかったので、打者の背中からインコースに入るスライダーを練習しました(結局あまり使わず)。

試合では外を狙ったまっすぐが抜けて胸付近、インハイに行くことが結構あったのでそれが外の球の対として、いい味出してました。

右に比べると、左は自信もってコントロールできたのは外のまっすぐとスライダーだけなので、打たれそうな怖さは左の方が断然ありました。

左ピッチャーってだけで打てない左打者がたまにいるので助かってましたが、抑える自信は対右の方がありました。

いいピッチャーの定義、あなたの上達に生かすなら

最後に、この考えに基づいて、誰でも上達を目指せるようにマニュアルっぽくプロセスを書いてみます。

1、まっすぐならストライクは簡単に投げられるようになっておく

基本ですが、これは最低ラインとします。ここが不安な人はまずここからです。みんな絶対ここから始まるので頑張っていきましょう。

2、自信がある球を確認

一番自分の中でいい球、武器になる球だと思うものを挙げてください。対右、対左によって違うと思うので分けてOKです。具体的なほうが対を考えやすいので、どこを狙って投げるかと球種くらいまで出したほうがいいです。

3、自信のある球の対を考える

自信のある球のどこかの性質と対になる球を考えます。それが、この考え方の上では上達のために投げられるようになるべき球です。

自信のある球の性質は、コース(高さ)、変化(スライダー方向かシュート方向か)、スピードなどで分けるとわかりやすいと思います。

例(右ピッチャー)

・対右 外スライダー

(外 スライダー系 遅い)

候補は 

・外まっすぐ

(外 まっすぐ 速い

・ツーシーム

(どこでも シュート系 速い

・内スライダー

 スライダー系 遅い)

みたいになります。

あとは環境や好み、投げやすさなどで選んだらいいでしょう。

投げる場所で絞られるのが嫌ならコースか高さ、球種で絞られるのが嫌なら変化、スピードで対を作ったらいいと思います。

どうやって投げれば?

対の球が分かって方向性が決まってもその球を投げる方法がわからない。

お手軽ではないけどまっすぐを速くするという結論になった、どうすれば・・・。

そんな時は誰かに聞いてください。その球をうまく投げられる人、信頼できる指導者。

僕でよければTwitterなどで質問いただけたら知っていることは教えられます。

ぜひお気軽に。

あなたの考え方の引き出しの一つとして、今回の記事を活用していただけるなら光栄です。

「俺は違うと思う」という方、全然OKです。

でも知っててそうなるのと知らずに考えを固めるのとは違うと思うので、これからも色んな考え方に触れていきながら自分の考えを確立するのがいいかと思います。

僕もまたいろいろ発信します。

偉そうにすみません。今回はこれで。

ありがとうございました!

コメント

  1. […] 僕も、いいピッチャーの定義については以前の記事で書きましたが、本当にいろんな見方があります。 […]

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