
コントロール良くしたい!手っ取り早く!
こんな悩みにお答えします。
今回はコントロールをよくする話です。
ピッチャーならだれもが直面する悩みですが、今回は今の実力のまま手っ取り早くコントロールをよくする方法。
というよりは、コントロールを良く見せる方法について解説します。
9分割のコントロールなんてなくても「コントロールがいいと思わせることが出来れば、9分割と変わらぬプレッシャーを与えられますし、それは可能です。
黒田博樹さんの『クオリティピッチング』の考え方をもとにしたのでそういう点で信頼できる内容かと。
✔記事の信頼性
プロ野球選手(黒田博樹選手)の考え方をもとにしています。
ピッチャーのコントロールを良く見せる方法

良い評価をしていただく場合、おそらくですが「コントロールがいい投手だ」と言われるのではないでしょうか
『クオリティピッチング』黒田博樹 KKベストセラーズ
実際僕のピッチングを解説している方が、「コントロールがいい」「狙ったコースに投げられる」「ボールひとつ分の出し入れができる」などと評価してくださっていると聞きます。
黒田選手の本にはこのように書かれていて、僕もこの解説の人と同じ意見でした。実際の黒田選手のピッチングを見て「精密なコントロールと駆け引きで打ち取る人」というイメージを持っていました。
ただ、メジャーに行く前の映像を見ると、確かに結構まっすぐ中心で力いっぱい投げるような印象だったのでメジャーに行かれてからスタイルが変化したのかもしれません(『クオリティピッチング』はヤンキース時代の著書)
なのでコントロールが悪い印象からコントロールがいい投手へ、周りのイメージが変わっていったことが書かれています。
そして
ではどうやってコントロールを良くしたのか。どんな練習をしてきたのか。メカニクスをどう変えたのか……。ときに聞かれることがあるのですが、僕はこう答えます。
『クオリティピッチング』黒田博樹 KKベストセラーズ
「コントロールがいいように見せられるようになっただけで、コントロールは決して良くありません」
このように書かれています。
コントロールをよく見せることは可能なのです。
では、実際にどうやったのか。
コントロールの良し悪しは狙ったところに投げられるかどうか(本文中ではロケーションと表現)が見られると思いがちですが、実際はフォアボールを出さないだけで「コントロールのいい投手」に見せることが出来ます。
9分割のコントロールがあるわけではないですが、黒田選手はメジャーでBB/9(9回投げた時に出す四球の数)2前後、メジャー全体10位の数字で「コントロールのいい投手というイメージを獲得しました。
僕がここから思ったのは、9分割みたいなコントロールの良さと、コントロールがいいと思われることは少し違うということ。
そして、試合で戦う上では、「コントロールがいいと思われる」だけでも十分なのではないかということです。
方向性の問題ですね。
コントロールがいいと思われることで、早打ち、それに伴いさらにフォアボールの減少が期待でき、より楽に打ち取れて、よりコントロールがいいというイメージが強固になっていくとも書かれています。
なので、試合に生きるコントロールを作る、コントロールを良く見せるにはフォアボールを減らしていくという方向性で提案していきます。
ピッチャーのコントロールをよくするにはとにかく四球を減らす

フォアボールを減らす方法については初球ストライクの重要性を黒田選手は強く主張しています。
しかし、バッターはストライク3つで終わり。そもそも投手には1個多くボール球を投げられる余裕があるわけです。そんな中で初球に1ストライクを取るということは、ものすごく優位に立つことができるのです。
『クオリティピッチング』黒田博樹 KKベストセラーズ
そうやって「初球をいかにしてストライクにするか」ひいては「メンタル的に優位に立つか」ということを考えるようになったことで、僕のフォアボール数は激減しました。
これはすごく実感があります。
ボールを投げてしまうと、その次の球にかかるプレッシャーが余計で、「もっと厳しいところへ」「もっと強い球を」など考えてどんどん首が絞まっていきます。目に見えないところですが気づかないうちに陥りがちです。
初球ストライク [ピッチャーのコントロールをよくする]
これを実践するために僕がイメージしたのは、初球は甘いところにストライクを投げることです。
今の流れからは超絶当たり前ですが、これがなかなかできない。
いい打者との対戦になればなるほど、厳しいところを狙って自滅してしまいます。
これをするうえで大切なのは理解すること。
初球ストライクの重要性を理解して、厳しいところを狙うより大事なんだと思うことです。あと意外と打たれません。
球種が3、4つあってコースも分けるなら選択肢はめちゃ多いのでバットに当たってもなかなかヒットにはなりません
基本的にポンポンアバウトにストライクとっていって、勝負どころのピンチだけ、初球からきわどいところを狙っていくのがおすすめです。
ここでピッチャーがビビらないことは大前提なのですが、キャッチャーがビビらないことが結構大事です。
キャッチャーが腹くくって、どうでもいい場面でど真ん中に構えてやれるか。
厳しいコースだけ要求していったらピッチャーは当然消耗していきます。だから勝負所に心のスタミナを使い切って大事なところで打たれるのです。
そんなとき、「コントロールミスで負けた」のは事実ですが果たしてキャッチャーのリードはよかったのか。最初からぎりぎり狙ってて抑えてたのに最後だけ甘く入って打たれるのはピッチャーだけの責任じゃないと思うんですよね。
話が逸れましたが、要はバッテリー双方が理解して、同じ方向向いて初級ストライクとりに行くのが必要です。
ストライク先行になればピッチャーも精神的に有利になって自然とコントロールもよくなっていきます。
決め球になる球を作る [ピッチャーのコントロールをよくする]
バッターは三振がチラつけば早打ちにならざるを得ません。
空振りをとれるような球を一つ持っておくと早打ちの傾向は更に高まります。
これは次のレベルの話になると思いますが、あったらさらにいいですね。
まっすぐの軌道に近いスライダーを投げる方法はこちらを
今の実力のままピッチャーのコントロールを良く

僕の肌感でも確かにコントロールいいかどうかはフォアボールによるところが大きいです。
出してなかったら「コントロールいいんだなあ」と思います。
でも、試合においては「コントロールがいい」と思わせるだけでかなり効果的なんだと気づけたので、今回紹介しました。
ストライクを取る能力さえあれば、今の力のまま意識を変えるだけで「コントロールがいい」は手に入るので、考え方の一つとしてぜひ。
今回の参考著書はこちらです。
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
コメント
[…] […]