試合に出る方法?技術と〇〇を高めるんだ[監督が使いやすい選手の特徴深堀り]

メンタル

「試合に出たい!レギュラーになりたい!

でもそのためには監督に使われないといけない。

監督に使われやすい選手ってどんな?どうやったらなれるの?」

こんな疑問にお答えします。

今試合に出ることが出来ていないあなた、試合出たいですよね?

野球に限らず、やっぱりなんだかんだ言って第一線で活躍できるのが一番楽しいと僕は思います。

勝つことがすべてじゃないとか、控えでも価値はあるとか、そういう話もありますが、それはやり切った後に思うことであって、今選手として頑張っている以上は貪欲に第一線目指して戦うのがいいと思うんですよね。

あなたがレギュラー諦めてるとか言ってないのに、さっそく話が逸れそうですみません💦

まあ、試合に出るにはいろいろ要素があると思いますが、多くの場合、監督に使ってもらう必要がありますよね。

では、監督はレギュラーと控え、どうやって選んでいるのでしょうか?レギュラーはなぜレギュラーなのか。

一言でいうなら、レギュラーの方がうまい(と思っている)からです。活躍する(と思っている)からです。

これではさすがに身もふたもなく、「知ってるわ!」なのでもう少し詳しく考えてみます。

うまい、活躍する、の中身は・・・

・技術が高い

・監督に信頼されている(色んな面で)

・精度が高い

などがあるように思います。ものすごくざっくりですが。

「技術が高い」はいろいろ含めて野球の動きが優れているという意味で使ってます。ここは個人によってやることが違いすぎるのでテーマごとの技術向上の記事で扱っていきます。

さて、ここでひとつ、

本当に控えのあなたはレギュラーに比べて技術が劣っているのでしょうか?

もし仮に、あなたのここまでの野球人生での、ベストプレーが毎日できたとしても、レギュラーの選手には勝てないですか?

この質問に対する答えがNOなら、あなたに足りないのは技術ではなく精度かもしれません。

どの選手、あなたにもレギュラーに勝っている部分はあるでしょう(気づいてなくても)。あとはそれを出せるかどうかです。

なので、今回扱うのは「精度が高い」の部分。これはプレーの信頼にも直結してきます。

投手野手関係なく大切な要素なので、この精度を高める方法を提案することで、あなたがより使われやすい選手になり、監督に選ばれ、試合に出て、レギュラーに近づく一助になればと思い今回の記事を書きました。

今活躍している人も、もちろん今よりうまくなるためのヒントはあると思うので是非どうぞ!

試合に出る方法 ~使われやすい選手になるために~

では、使われやすい選手になるための要素「精度が高い」をさらに解剖。

精度とは精密さの度合いです。

つまり精度が高いということはより精密である、よりズレが少ない状態だということが出来ます。

では、ズレを少なくするということはどういうことなのか。それは野球においては、プレーの再現性を高めることと言えます。

プレーの再現性が高いと、当然活躍する確率が高くなります。毎回同じように、コンスタントに結果を残せるということなので。

この感覚が監督目線から見た「使いやすい」の正体であると考えます。

僕はこの表現がすごくわかりやすかったです。

実はこれは現日ハムの金子千尋選手の考え方です。

ゴルフは止まったボールを打つスポーツです。ですから、同じドライバーを使って、同じフォームで打てば高い確率でボールは同じところへ飛んでいくはずです。

(中略)

つまり、ピッチングも、同じフォームで投げれば同じところへボールが行く。そんなイメージを頭の中に描いたのです。

『どんな球を投げたら打たれないか』 金子千尋 PHP新書

なるほどですね。

確かに,まったく同じフォームで投げれば同じところに投げられます。ところが、それがべらぼうに難しい。

どこかで毎回フォームがズレるわけです。

試合に出る方法 ~精度、再現性を高める~

では次に、この精度、再現性を高める方法について考えていきます。

金子選手は本の中の「コントロールが乱れる理由」というテーマの中でこのように書いています。

プロのピッチャーなら、誰もがストライクゾーンに投げることができます。なのに大事な場面で四球を連発したり、甘いところへ投げてしまうピッチャーは少なくありません。

なぜか。

その原因は、力みにあると僕は思っています。

力んでしまうから、狙ったところへボールがいかないのです。そして力む原因は、そのときの状況にあるのではないでしょうか。

どんな球を投げたら打たれないか』 金子千尋 PHP新書

これにも激しく同意。

特に、「練習では100%の力が出せるけど、試合ではどうしても力んでしまう」、「ピンチ、チャンスで力が発揮できない」は誰もが感じるところ。

加えて、控え選手はチャンスが少ないかつ、ある程度続けて結果を出す必要があるという酷な条件。

僕は高校の時、ド控えだったので、このような条件下で試合に出してもらうことが多い立場でした。

それはもう力みまくるわけです。

「チームのためにプレーしたほうがいい」なんて言われてもムリ。だって自分出たいから、結果ほしいから。

先発とか言われた日にはもう大変。

緊張して初回、四球⇒四球⇒降板 (o|o)

なんてこともありました。

なんとかベンチに入れてもらった北信越大会、対左のワンポイントで登板!

結果

・・・四球

戦国時代だったら腹を切っていたでしょう。

そんな散々な控え時代でしたが、やはり状況による力みはプレーの精度を欠きます。

ですので、再現性、精度を高めるには力みをなくしていく、という方向性でいいのではないでしょうか。

では、その方法をいくつか提案していきます。

義務× 行動にフォーカス〇

そこに投げなくてはいけない。

そこに投げておけば大丈夫。

この2つの心理についても、どちらの意識を持ってボールを投げるかによって、ピッチャーはずいぶん変わります。

そこに投げておけば大丈夫、たとえそれが打者が待っているボールであっても、狙ったとおりのコースへ行ったら、打たれる確率は少ない。そう考えて投げる方が、よりリラックスしたまま投げられるのです。

『どんな球を投げたら打たれないか』 金子千尋 PHP新書

同じ本より、金子選手の考え方です。

思うに、「そこに投げなくてはいけない」は「そこに投げないと打たれる」

「そこに投げておけば大丈夫」は「そこに投げることが出来れば打たれない」

の裏返しです。

前者はそこに投げるという結果、後者はそこに投げるための行動に意識が向いていくでしょう。

以前の記事を読んでいただいた方は「どっかで聞いたこと・・・ある?」かもしれません。

そう、セルフ1、セルフ2ですね。

「何それ?」って方はぜひこちらを

前者はセルフ1優位、後者はセルフ2優位になりやすい考え方だと思うのです。

セルフ1優位になるとセルフ2への命令地獄で滑らかに動けない=力んでしまう

セルフ2優位になれば自分本来の滑らかな動きができます。

まとめると、「~しなければ」という義務的な気持ちは力みを生むのでNG。

「結果を出さなければ!」は自分の首を絞めてるんだ、5年前の僕よ。

そりゃ、チームのためにってやってるレギュラーの方が活躍するって。

チャンスをもらった時は、絶対モノにしたい。でも結果はコントロールできない。

ならば、できるのは自分ができるベストなパフォーマンスを出すこと。そのためにはどんな行動に集中するか? 自分が大事にしているポイントは何か?

行動を意識する方向へ、自分の思考を持っていきましょう、

というのが、金子選手の考え方を僕なりに解釈しての提案です。

軽いボールで力んでいない状態を覚える

これはピッチャー限定になるかもなので野手の人はごめんなさい

僕は大学で肘を痛めて(内側側副靱帯損傷)1年間試合に出られなかったのですが、そこからの復帰の過程で、痛みが怖くて無意識に肩や肘が力んでしまうのを克服した時に使っていた練習を紹介。

やったのは軽いボールでのキャッチボール、ネットスロー。「sway ball」というボール(テニスボールくらい軽くて大きさが硬球に近い)を使っていました。

腕がシュパッとスムーズに前に走る感覚を確かめます。

このような軽いボールを投げるときは力んでいると、狙ったところより引っかけたり、肩などにギュッと力が入っているのが良くわかります。

力みなく、いつものフォームで投げられるようになったら硬球に変えて、という流れです。

力まないという状態を知らなければ力んでいても気づけません。

ライナーの軌道で15メートルくらいまで離れたら十分です。

ケガしてなくても使えるので確認のためにやってみてください。

力んでしまうところ以外の部分の動きを意識する

これもケガのときに使ったテクニックです。

痛いので勝手に意識が肘に集まってしまい、スムーズに動けない、かえって痛いということがありました。

ここで使ったのが全然関係ないところへ意識をすべて持っていく、というテクニックです。

僕は実際に足の裏の感覚にすべての意識を持っていきました。

どう動かそうとか考えるのではなく、足の裏の感触をただ感じ続けるのです。

途中で肘に意識が行ってしまうと、また足の裏に集中、戻してくるという感じで投げていくのです。

肘がどうなろうと、どんな暴投になろうとかまいません。

僕はこの方法で、結局痛みなく、本来のコントロールで投げることができました。力んでいる場所から意識を外して、力みが抜けたのです。

結局、セルフ2優位ってことなのですが、体のどこかがいつも異様に力むってときにはこのテクニックが使えると思います。

力まない体にする

日々のトレーニングや体の動かし方で、力むことしかできない体になっている可能性もあります。

良くないのは力を込め続けるトレーニング。一般的なウエイトトレーニングも僕は今のところお勧めしません。

力まない体を作れるトレーニングが初動負荷トレーニングです。(初動負荷理論

僕は3年ほど続けていますが、だいぶ助けていただいています。

また詳しく記事にしたいと思っていますが、力を抜いて、体の中心からスムーズに末端へ力を伝えられるようになる、体の自然な反射を使って動けるようになる、そんなイメージです。

日々の動きのクセはいざ動くときに良くも悪くも影響を与えます。

自分が今までやってきたトレーニングが原因で力んでいるとしたらそれは改めるべきですね。

ぜひ一度見直しを。

まとめ

今回は

使われやすい選手とは

再現性、精度か高い

再現性、精度を欠く要因は力み

力みをなくそう。方法紹介

という流れで使われやすい選手になる、というテーマを考えてきました。

技術を磨くのと並行して取り組んでいただけたら、下克上の確率を高められるかと。

最後に、

力みをなくして精度を高め、自分の最高のプレーができたうえで及ばなかったのなら、それは納得できるでしょう。

自分の方が力があるのに出し切れず負けた、これは後悔が残りますし、あまりいい終わり方ではないと思います。

やれるだけやる、やり切る。

まずそれを実現するためにこの記事、このブログを活用いただけたらと思います。

今回はこの本の中からたくさん引用しました。

引用した部分の他にも金子選手の独特な投球観や、各変化球の投げ方解説も入っています。普通に読むだけで面白いのでよかったら↓

今回は以上です。ありがとうございました!

コメント

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