
最近、「頭を使った練習」とか、「効率重視の練習」がよく話題になるなぁ。
結局、練習の「量」と「質」ってどっちが大事なの?
こんな疑問を解消します。
こんにちは! たまいひかる(@siawasebaseball)ですっ!
最近、「頭を使った野球」や、「効率重視」の練習がやたら話題になりますよね。
反対に「圧倒的練習量」などは、あまり取り上げられません。
では、練習は「量」より「質」が大切なのでしょうか?
今回はモヤっとしている人もいるであろう、「練習の量と質、どっちが大事なのか問題」を考えていきます。
先に、僕の結論を述べると、どっちも大事。
そりゃそうです。
質の高い練習を、たくさんやれば、うまくなるに決まっているでしょう。
でも、最近は、メディアの影響もあって、効率を求めすぎたりする風潮も感じます。
もしかすると、あなたも知らないうちに、盲目的になっているかもしれません。
今回はそれらに惑わされずに、うまくなるための練習を、「量」と「質」の観点から、あらためて考えてみます。
自身や、チームの練習が本当にベストなのか、見直すキッカケになるかもしれません。
・練習の「量」と「質」、どっちが大事なのか
・練習の「量」と「質」を上げていく方法
量が多い練習(一日12キロくらい走るとか)、質の高い練習(理論に基づいたフォーム指導とか)どちらも経験しています。
どちらかが絶対、という立場では話しません。
練習の「量」と「質」、どっちが大事なのか問題

最初に書いた通り、結論は、「量」も「質」も大事、です。
質のいい練習をたくさんやって、うまくならないわけがないからです。
しかし、あまりにも最近は「質重視」がもてはやされるので、知らずのうちに、自分の考えにフィルターがかかっているかもしれません。
なので、最初は、なるべく客観的な立場から、この「どっちが大事なのか問題を」考えていきます。
(僕のフィルターがゆがんでたらアウトですけどね)
・なぜ、こんなに「質」がもてはやされるのか?
・量が活躍する場面はないのか
・優先すべきなのは「量」?「質」?
なぜ、こんなに「質」がもてはやされるのか
まず、なぜ最近は、こんなに「質」がもてはやされるのか。
一つはトレンドだからです。
そんな感じのニュースや記事を書くと、読者の反応がいいんだと思います。
特に公立校。
大体、甲子園とかにでた公立校は、「少ない時間の中で工夫して~」とか、「他校にはないユニークな練習」とかが取り上げられます。
そうするとネタになるので、それで取り上げられているところはあると思います。
もう一つは、前の時代が圧倒的に「量」重視だったから。
一時代前の野球界は、質を上げようがない環境で、量だけが意識されてきました。
「ひたすら、うさぎ跳び」、みたいな時代です。
しかし、最近では、「質」を上げるための情報も簡単に手に入るようになりました。
この「量」だけの時代と比較してというか、反動というか、調和がとれるような形で「質」のピックアップが増えています。
前の時代と比べて、「質」の大事さが見直されてきている。
そんな理由があると考えます。
量が活躍する場面はないのか
では、「量」はどうでもいいのかというと、そんなわけはなく、めちゃめちゃ大事。
別に「量」信者ではないですよ。
でも、「効率重視」、「工夫して練習」を取り上げられた公立校が、勝てるのかというと、微妙だと思いませんか?
結局、ゴリゴリに練習している私立にやられたり。
それで、「いや、質が最優先だ!」なんて言うのも、ちょっと説得力ないと思うんです。
他の要素もいろいろあるとは思いますが。
分かりやすい例を挙げると、「プロ野球選手が時短や、効率だけで練習しているのか」というところ。
おそらく、最高の質を保ちながら、一日中練習しています。
キャンプの練習日程などは公開されているので、確認できます。
阪神タイガース2月3日キャンプメニュー(阪神タイガース公式サイトより)
日本で一番野球がうまい、プロ野球選手がやっているなら、今のところ、「量」も大事、だと言えるのではないでしょうか。
優先すべきなのは「量」?「質」?
結論、どっちも大事だということが言いたいです。
ここまでちょっとアンチ「質」寄りな書きかたに見えるかもしれませんが、どっちも大事だと思っています。
前の時代に比べて、大事さが見直されてきているから、「質」のピックアップも増えるし、かといって、「量」がなくても最強、というチームはまだ現れず。
そんな状況ではないでしょうか。
ここで、「あえて優先するとしたらどっち?」という疑問が出てきそうなので、お答えします。
先に取り組むべきは「量」の充実です。
なぜなら、「量」の方が簡単に増やせるから。
加えて、「質」は、それが正しいのかの判断が難しい場合があります。
よって、「量」を増やしながら、「質」も常に追い求めていくことで、いい練習に最短で近づけるでしょう。
重視するのではなく、先に取り組みやすいという点で、優先すべきは「量」になると考えます。
次は、練習の「量」、「質」ともに充実させていく方法を提案していきます。
練習の「量」と「質」を上げていく方法

どっちも大事な、練習の「量」と「質」。
ここからは、その両方を充実させて、ベストな練習に近づけていくための方法を提案していきます。
・練習の「量」を充実させる!
・練習の「質」を充実させる!
練習の「量」を充実させる!
「量」を充実させるなら、単純に「もっと練習しよう!」で終わってしまうこともできるのですが、それは雑すぎるので、どうやったら、「量」を増やしやすいのか、を書いていきます。
「量」を増やす際、ただやみくもに練習するのではなく、現時点でベストな「質」はキープした上で、その量を増やすように意識してやってみてください。
・他の人がどれくらいやっているのか知る
・うまい人の側にいる
他の人がどれくらいやっているのか知る
まず、一つの方法として、他の人がどれくらいやっているのかを知りましょう。
ここで言う、「他の人」とは、チーム外の人も含みます。というか、そっちが主です。
プロ野球選手はどれくらい練習しているのか、自分たちがいつも勝てないあのチームはどのくらい練習しているのか。
人は得てして、自分の身近な人と比べがちです。
でも、その身近な人の基準が少なければ、その人たちよりちょっと多くやったところで、目指すところには届きにくい場合があります。
量を増やしにくいのは、「自分の目指すところに行くにはどのくらいの量が必要なのか知らない」というのが一つ理由としてあります。
強いチーム、選手はこれくらいやってる=これだけやれば同じくらいになれる可能性がある
ということです。単純に。
狭い基準のせいで、自分の可能性を狭めてしまうのはもったいないです。
自分の目指すところにはどれくらいの「量」が必要なのか、確認することで、スムーズに量を充実させることができます。
うまいひとの側にいる
もう一つ、オススメなのが、「うまい人の近くにいる」です。
これは、手っ取り早く、自分の基準を上げることができます。
自分の近くにいる人の影響は、思っている以上に強く受けます。
全体練習後に自主練習をする流れがあるチームなら、自然に多くの人が自主練習をするでしょうし、その逆もしかりです。
本当にあこがれの人がいるなら、その人の「付き人」みたいになると、考え方から行動パターンからしゃべり方まで、いろんなところが似てきます。
そこまでいかなくても、自分より「量」が充実している人の近くにいると、自然に引っ張られて、自分一人ではできなかったような行動ができるようになります。
「質」も同じように引っ張られて上がるので、いい感じ。
多くの人は、自分と同じような、実力、意識、行動パターンの人と無意識に一緒にいたがります。
自分より高い意識、低い意識の人と一緒にいるのは居心地が悪いので。
最初に、意識が高い方に近づいていくのは抵抗があると思いますが、最初だけです。
勇気をだして、飛び込んで、自分の上達スピードを加速させましょう。
逆に尊敬できない人からは距離を置いて。
同じよう低い方に引っ張られるので。
練習の「質」を充実させる!
「量」を増やすことに着手したら、平行して「質」も上げていきます。
ベストな「質」は随時更新されていくものなので、最初から完璧を求めず、「良さそうなもの」をその都度選んでいきましょう。
・情報源を多く持つ
・「これだけはダメ」な基準を持つ
・とりあえず試す
・キツイのが正義ではない
情報源を多く持つ
まず、情報源はたくさん持っておいてください。
所属チームの中で得られる情報は意外と少ないです。
得た情報の比較もできないので、「正しい」と盲信したまま練習を続けることにもなります。
もったいないですよね。
今は、本、論文、Youtube、note、ブログなど、情報源はあふれています。
特にネット系の媒体は新しい情報も多くて、視野を広げるという点では、全然アリ。
このブログで良かったら使ってください。
今は、圧倒的「量」重視の時代を生きた人が指導者になっているケースも多いので、自分で外に情報を集めにいって、ベストな選択をする準備を整えましょう。
「これだけはダメ」な基準を持つ
たくさん情報を仕入れる姿勢を身につけたら、今度はそれを選び取らないといけません。
その時にあると便利なのが、「これだけはダメ」という基準。
「明らかに違うでしょ」、という基準がないと、明らかに間違っている情報でも信じ込んでしまいます。
今からうさぎ跳びの再ブレイクもあり得る訳です。
でも、それが起きないのは、「うさぎ跳びは違うでしょ」という基準がみんなの中にあるから。
基本的には素直に情報を受け入れるのがいいです。
でも、「これだけは!」というものは持っておきましょう。
とりあえず試す
一つ前のことと矛盾するかもしれませんが、基本的には、とりあえず試していくのが「質」を上げる近道です。
明らかに違うのだけはじいたら、あとはどんどん試しましょう。
それで微妙だと思ったら変えていく。
ありふれた表現なのであまり使いたくないのですが、これは結構大事。
試さないと、何を続けて、何をはじけばいいのか、わかりません。
成果が出なくても、それは、はじく対象を絞れた分、成長です。
こな、いらないものをはじいて、成果の出たものを残していく過程を続けることで、ベストな質の練習に近づいていきます。
なお、これをやるには、絶対的な練習「量」が必要です。
試行のサイクルを速く回せる分、有利なのは、言うまでもないですね。
「質」を求めるために、必然的に「量」も増えていきます。
キツイのが正義ではない
最後に、キツイのは必ずしも正義とは限りません。
やった感があるので、マジメな人ほど、「もっとキツイ方へ!」となりがちです。
キツくても、それが自己満足になっているなら微妙なので。
上達につながっているのか、いい動きを妨げていないか、などは確認しながら進めましょう。
でも、これはマジメな人だけ注意すればOK。
多くの人は、楽なほうに流れます。
そんな人は、これを読むと、キツイ練習の意味のなさを一瞬で思いつきます。
「質」を追い求めるなら、キツイことも当然存在するので、そこは理解してやりましょう。
【練習の「量」と「質」どっちが大事なのか問題】 まとめ

まとめると、「量」を増やしたうえで、「質」を求めていくのがベストかと。
「質」を求めるために「量」は必要ですし、増やした「量」を生かすために「質」も不可欠です。
結論どっちも大事。
自分の見方がどちらかに偏っていないか、ここで見直してみてはいかがでしょうか?
「ベストな練習」を目指しましょう!
今回はこれにて。ありがとうございましたっ!
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