セイバーメトリクス指標解説 How to use [ピッチャー編!]

データ

セイバーメトリクスの指標って英語ばっかでよくわからない!

今どんどん広まってきてて使いたいんだけど周りに知っている人もいないし、実際にどうやって使うのかまで知りたいな。

前回の攻撃編に続いて今回はピッチャー編です。

同じく指標の解説と具体的な使い方まで併せて提案していきます。

ピッチャーは指標の数値を上下させる要因が結構一緒なので努力の方向性は定めやすいかもです。

それではどうぞ!

セイバーメトリクス指標解説 [ピッチャー編!]

WHIP (Walks Plus Hits per Inning Pitched)

WHIPは1イニング当たり何人のランナーを出したかという指標です。

(与四球+被安打)÷投球回数で出します。(死球やエラーは数えません)

単純に低かったらランナーを出していないということなので、より安定した結果が期待でき、いいピッチャーを測るうえで分かりやすいですね。

1.00超えたらべリーグ―。

プロの先発投手では2019年シーズン、ドラゴンズ大野選手が0.98、ファイターズ有原選手が0.92でそれぞれリーグトップです。

カギはフォアボール

自分への応用

WHIPを下げるうえで手っ取り早いのは与四球の数を減らすことです。

ヒットの数はどうにかするのが難しいので。

四球での出塁は攻撃編でも書いた通り、得点への貢献が高いです。漠然と四球は少ない方がいいよな~くらいの認識では足りません。

本気で減らしにいった方がいいと思います。

相手の分析への応用

WHIPが高いピッチャーは正直いいピッチャーだと思います。それ以上でもそれ以下でもなく。

相手の分析としてはあんまり使い道思いつかないのでごめんなさい。頑張って点とるしかないと思います。

フォアボール少ないので逆にフォアボールくれた時に一気に盛り上げて攻めるくらいでしょうか。

K/BB (Strikeout to walk ratio)

攻撃編にも登場したのはBB/Kでしたが、ピッチャー編ではK/BBです。

算出方法はそのまま三振数÷四球数

この数値が高いと、三振に対して四球が少ない、三振を取る力がありながら四球の少ない投手だと言えます。

K/BBは5.00以上でかなりいい内容だと思います。

2013年にレッドソックスの上原選手が11.22という数字を出してますがとんでもないです。そんな数字も出ることは出るみたい。

結局フォアボール出さないことが大事

自分への応用

三振とるのも大事ですが、やっぱり四球の価値がデカいです。

K/BBが高いピッチャーはねじ伏せるような抑え方ができるので、クローザーなど後ろで出ていくピッチャーには特に重要な指標と言えると思います。

いずれ先発に回ったとしてもK/BBが高くて損はないです。

打たせて取るタイプのピッチャーはどうしても三振が減ってK/BBは上がりにくいので、より四球を減らすことに注力しましょう。どうしてもバットに当たるとヒットになる確率が発生するので打たせて取る人は先発向きかもですね。

相手の分析への応用

これもWHIPと一緒で数値が良ければただただいいピッチャーです。

四球くれた時にはチャンスだという認識を忘れないことくらいですかね。

三振を狙ってくるタイプのピッチャーなら、いつもより意識して三振を減らすことでイライラや動揺を引き出せるかもしれません。いつも取れている三振が取れないと、抑えていても攻撃側が思う以上にピッチャーは気持ち悪いまま投げていることがあります。

BB/9

BB/9は9イニング投げた時の平均して出す四死球の数です。

算出は、(与四死球数×9)÷投球回です。

2019年はカープ大瀬良選手が1.82でリーグトップでした。

先発なら2.00台に抑えられるとかなりいいかと。

やっぱりフォアボール

自分への応用

先発でも後ろでも大事な数字だと思います。

とにかくフォアボールなくしましょう。

ただ、出してもいいフォアボールがあることには注意です。

数字にとらわれすぎて、試合中にフォアボールにしないことだけ考えるとダメな場面があります。

勝つために敬遠したり、ほぼボール気味のところで勝負するのは僕は必要だと思います。

そこはキャッチャーや指導者が手綱引いてあげるべきかと。特にフォアボールに罰がついてたりすると公式戦でもその意識が残りがちです。

要はフォアボール出さないだけの引き出しとコントロールは普段から身につけときましょってことです。

・相手の分析への応用

高ければフォアボールくれる、低かったらくれないのでそういうこと。

意外と高いとか低いとかを見とくだけ。

FIP (Fielding Independent Pitching)

最後にFIPです。

被安打や自責点の増減は野手のせいでもあるということで、被本塁打、奪三振、与四死球でピッチャーの能力を測ろうというものです。

算出方法は超めんどくさいです。

{被本塁打数×13+(与四死球数-敬遠数)×3-奪三振数×2}÷投球回+リーグごとの補正値

。。。( ;∀;)

リーグごとの補正値を出すにはまた別の計算がいるので、興味ある人はググってください。

防御率と比較

自分への応用

これは自分への応用のみ書きます。

FIPは防御率と似たような数字になり、

防御率がFIPより高いと味方の守備に助けられている

低いと逆に守備のせいで防御率が悪くなっている

可能性があります。

1年に1回振り返りで確認するくらいでいいかなと思います。

まとめ

とりあえずピッチャー編もまとめました。またリライトします。

全体的に言えるのはやっぱり四球の価値がデカいことです。無条件でランナーを出すことがどれだけ勝敗に響くか表れていると思います。

四球を出すということはアウトになる可能性を放棄しているということで、1つ四球を出したらそのイニングは4つアウトを取らないといけないのと同じになります。

そんなのは苦しくなるにきまってます。

いつでもストライクとる力はつけつつ、出してもいいフォアボールがあることは理解しておく、みたいな方向性でどうでしょうか。

実際フォアボール減るだけでかなり変わると思いますよ♪

数字の改善を目指しつつ、実際の感覚の変化も体験してみてください

最後に毎度の参考書籍です。

健大高崎がピッチャーのポジションを決めたり、継投を考えるときにセイバーメトリクスを活用した具体例が載っています。

他にもピッチャーのクセを見るポイントや、打者の構えや振り方から見る配球のセオリーなどについても勉強できる濃い一冊です↓

今回はこれにて。ありがとうございましたっ!

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